ヒョンデ・モーターと自動運転技術開発企業のWaymo(ウェイモ)は2024年10月9日、複数年にわたる戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
Waymo(ウェイモ)は、Google傘下の自動運転技術開発部門から分社・独立したベンチャー企業。アメリカの各都市で自動運転車両の公道実証を行なっており、2019年時点で自動運転車両による総走行距離は1610万kmを超えている。
ヒョンデとのパートナーシップの第1段階では、Waymoが開発した第6世代の「Waymo Driver(完全自動運転技術)」をヒョンデのEV「IONIQ 5」に搭載し、完成した車両は順次自動運転タクシー「Waymo One」として運用される予定だ。
Waymoのテケドラ・マワカ共同CEO
「世界で最も信頼されるドライバーになるというミッションをさらに推進する中で、ヒョンデと提携できることを大変うれしく思っています。確実なロードマップに基いて持続可能性と電気自動車の分野を重点的に推し進めているヒョンデは、さらに多くの場所でさらに多くの皆さまに完全自動運転サービスを提供していく当社にとって素晴らしいパートナーです」
ヒョンデ・ノースアメリカのホセ・ムニョスCEO
「ヒョンデとWaymoは、人の移動方法における安全性、効率性および利便性を向上させるというビジョンを共有しています。Waymoの革新的技術のおかげで、その技術を搭載した車両が走っている道路の安全性は向上しています。そしてIONIQ 5は、その規模をさらに拡張するのに理想的な車両です。当社の新たな製造施設のチームは、数を増やし続けるWaymo One車両用にかなりの数のIONIQ 5を割り当てる準備ができています。しかし、このパートナーシップにおいて最も重要なことは、これは両社のパートナーシップの第一歩であり、私たちは協力のさらなる機会を積極的に模索しているということです」
Waymoには、冗長ハードウェアや電動ドアなど自動運転に対応するため一部変更されたIONIQ 5が納入される。このSUVの電気自動車は、1回の充電で長時間の運転シフトを可能にし、800Vのアーキテクチャーは業界最速級の充電速度により、サービス停止時間を最小限に抑えることができる。広々とした設備の整ったインテリアは、足元、ヘッドルーム、後部荷室に余裕があり、快適な居住スペースを確保しており、自動運転タクシーとして最適だ。