GMは2023年3月22日、ディアボーン本社が9年間にわたり市場で好調に推移し、数10万台を販売した第6世代「シボレー カマロ」の生産を2024年モデルで終了すると発表した。最後の「カマロ」は、2024年1月にランシング・グランドリバー組立工場(ミシガン州)で製造・出荷される予定になっている。
現行の「カマロ」は、クーペとソフトトップ・コンバーチブルの2モデルがあり、究極の走行性能と静寂性を兼ね備えたスポーティモデルだ。第6世代では「カマロSS」にマグネティックライドコントロールを搭載したほか、初めて全グレードにサーキット指向の1LEパッケージが導入された。最高出力660psを誇る「ZL1 1LE」はサーキット走行にも対応した究極のスポーツモデルで、GMのミルフォード・プルービング・グラウンド(ミシガン州)にあるミルフォード・ロードコースでカマロ史上最速のタイムを記録している。
グローバル・シボレーのスコット・ベル副社長は下記のように語っている。
「私たちは今、現行モデルの『カマロ』に別れを告げるにあたり、お客様、組み立てラインの従業員、そしてレースファンの皆様へ、言葉では言い表せないほど感謝しております。今日、すぐに後継車を発表するわけではありませんが、これが『カマロ』の物語の終わりではありませんのでどうぞ安心してください」
シボレーは、北米で今夏に2024年型「カマロRS」、「カマロSS」と限定販売される「ZL1」にコレクターズ・エディション・パッケージを追加設定し、この歴史的な名車を称えることになる(北米のみで販売)。コレクターズ・エディションは「カマロ」へのオマージュであり、特にプログラムの最初のコードネームである「パンサー」など、1960年代の初代「カマロ」の開発にさかのぼる物語を再現している。
ルイ・シボレーによる創業時代から、パフォーマンスは常にシボレーのDNAに不可欠な要素であり、これからもそうあり続ける。シボレー・ブランドで「コルベット」から「コロラド」、「シルバラードZR2」、「タホRST」、「ブレイザーEV SS」まで、シボレーブランドはストリート、サーキット、オフロードのための刺激的な車を提供し続けて行くとしている。
そして、第7世代となる次期型カマロが登場するとすれば、電動スポーツモデルとしてベールを脱ぐことになるだろう。