2013年11月29日、GMジャパンは、アメリカン・スポーツカー「シボレー カマロ」と、ワイルド・コンパクトカー「シボレー ソニック」の改良モデルを発表した。「ソニック」は11月30日から、「カマロ」は2014年1月11日から発売する。
■シボレー カマロ
カマロは、1967年の初代モデル(第1世代)の発売以来、アメリカン・ポップ・カルチャーやハンバーガー、アップルパイなどの食文化同様、アメリカを象徴するスポーツカーの代表として絶大な人気を誇ってきた。しかし、2002年に一旦生産が中止になったが、2009年に生まれ変わったGMの象徴としてオリジナルモデルを彷彿とさせる迫力あるボディスタイルと最新型パワートレインを備えて復活。アメリカにおいては、2010年から2012年まで3年連続で、パフォーマンスカーの中ではベストセラーになっている。
デザインや乗り心地がCool(かっこいい)、運転して、乗ってFun(楽しい)で、アメリカ車ならではのFreedom(自由)な気分になれるといいうシボレーのブランドコンセプトを体現したスポーツモデルだ。
今回の改良は、現行モデル(5世代目)の「カマロ」にとって、初の大幅な改良となる。フロントバンパー下の開口部を大きくワイドにデザインしたことでエンジンの冷却性を上げ、空気抵抗を少なくしている。また、フロントの両サイドに特徴的なプロジェクタータイプのフォグランプを配置。ボンネット上に新しい形状のエアスクープを追加したのは、高速走行時に、フロントのリフトを減らし、走りの安定性を向上させるためだ。一方、アッパーグリルのデザインは、小型化。さらに、リヤ・デザインは一新され、エアロダイナミックのバランスを向上させ、テールランプはLEDを組み込んだ新しい形状になっている。
エンジンのラインアップは従来通り327ps/377Nmの3.6L・V6(LT RS)と、406ps/556Nmの6.2L ・V8(SS RS)の2種類。トランスミッションは6速ATのみの設定だ。ボディはクーペとコンバーチブル(V6エンジンのみ)。
■シボレー ソニック
「 ソニック」は、シボレーのブランドコンセプトを取り入れ、家族、友達、仲間達とドライブを楽しむために、Cool(かっこいい)なデザイン、Fun(楽しい)で、Freedom(自由)な運転を楽しむためのハンドリング特性にもこだわったワイルド・ コンパクトカーで、右ハンドル、5ドアハッチバックのボディを持つ。コンパクトカー・セグメントの中で、優れた乗り心地、レスポンスの良いハンドリング、心地良く使い勝手の良い室内空間が特徴。搭載されるエンジンは1.6L・直4で115ps/155Nmを発生。トランスミッションは6速AT。
今回の改良は、エクステリアではフロントにフォグランプを標準装備、ドアミラーにウインカーを装備、ボディ同色のリヤスポイラーの装備、ハロゲンヘッドライトに、オートライト機能を追加している。インテリアではレザー風ステアリングを採用し、ステアリングに、電話/オーディオコントロールスイッチを追加。またカスタムスピーカーシステムを4個から6個のスピーカーへ変更。さらに運転席パワーウインドウにワンタッチ(アップ・ダウン/挟み込み防止)機能を追加している。
最も大きな改良点は、7インチ液晶タッチパネル式のコネクテッド・インフォテイメントシステム「シボレーMy Link」を搭載したことだ。ディスプレイで写真&動画、電話、スマートフォンリンク機能を持ち、USBポート、AUX IN、Bluetoothも装備。さらにインターネットラジオ「TuneIn(チューンイン)」アプリをシステムに標準装備しているので、スマートフォン経由で日本やアメリカをはじめとする世界中10万局のラジオ(AM・FM・インターネットラジオ局)のあらゆるジャンルの音楽やニュース、スポーツなど最新情報をライブで聴くことができる。選曲などの操作はすべてタッチスクリーンで操作できる。アメリカやヨーロッパでは車載のWiFi、スマートフォンと連携した最もポピュラーなアプリになっている。