2013年10月3日、ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、ラグジュアリーサルーン「XJ」シリーズのトップに位置し、そのハイパフォーマンスぶりはジャガー史上最強、最速となる「XJR」を追加設定し、同日から受注を開始したと発表した。
フラッグシップサルーンの新型「XJR」は、最大出力550psに達する5.0L・V8スーパーチャージドエンジンを搭載し、特別にセッティングされたシャシー、専用開発されたエアロダイナミックスタイリングを備え、アウディS8やメルセデスSクラスAMGに比肩するモデルとして登場した。
「XJR」のフロントは、エアインテークが加えられた専用デザインのフロントバンパーを採用。さらにフロントロアスポイラーも装着されている。リヤも新たに付加されたスポイラーにより、リヤに発生する揚力を抑制する。この他に専用のサイドシルも装備される。フロントグリルの中央にはレッドのジャガーバッジ、右下には新デザインの「R」バッジが装着されていれる。
フロントシートにはソフトグレインレザー仕様の「R」スポーツシートが採用され、Rロゴが刻印されている。
搭載される5.0L・V8エンジンは、従来からのスーパーチャージドエンジンだが、R専用にチューニングされ、最高出力は508psから550psにアップ。8速ATと組み合わされ、0-100km/h加速は4.6秒、最高速度280kmとラインアップの中で最も強力な動力性能を発揮する。また他のモデルと同様にインテリジェント・ストップ/スタート機能も装備している。JC08モード燃費は6.8km/L。
シャシーは高速走行時のハンドリングと安定性を最適化するためダンパーとスプリングに専用チューニングを施し、しなやかで快適な乗り心地としている。この他にパワーステアリング、電子制御式アクティブ・デフとESCも「XJR」専用に最適化されている。
なおこの「XJR」は、従来の「XJ Supersportスタンダード・ホイールベース」がフェードアウトされ、その替わりに導入される。また「XJR」の追加により、ジャガーのセダンシリーズに「R」がすべてそろったことになる。
