キャデラックは2019年4月14日、アメリカンラグジュアリーの概念を刷新する、新世代の「CT5」を発表し、2020年型モデルとしてニューヨーク国際オートショーに出展した。
アメリカンラグジュアリーを象徴
新型「CT5」は、これまでのキャデラックのブランドレガシーをさらに進化させたオールニューのコンパクトセダンだ。傑出したデザイン、パフォーマンス、そして快適性と世界初の半自動運転の高速道路運転支援システム「スーパークルーズ」をはじめとした最新テクノロジーが搭載されている。
新型CT5は、GMのアルファⅡプラットフォームを採用したミッドサイズのFRセダンだ。搭載エンジンは240ps/350Nmを発生する2.0L・4気筒直噴ツインスクロールターボと、340ps/542Nmを発生する3.0L・V6ツインターボがラインアップされている。
いずれも気筒休止システム、アイドリングストップを採用し、駆動方式はAWDとFRを設定。トランスミッションは変速比幅7.3の10速ATを搭載している。サスペンションはフロントがストラット式、リヤはマルチリンク式。
グレードは、ラグジュアリー、プレミアム・ラグジュアリー、スポーツの3機種をラインアップ。
ボディサイズは、全長4924mm、全幅1883mm、全高1452mmで、ホイールベース2947mm。2.0Lエンジン、FRモデルで車両重量は1660kgとなっている。ホイールサイズは標準が18、19インチで、タイヤサイズはは245/45R18と245/40R19だ。なおタイヤは、セルフシーラント・タイプか、ランフラットのオールシーズンタイヤのいずれかを選択できる。
インフォテイメントは10インチタッチスクリーンが採用され、メーターパネルのデジタルディスプレイには標準が4.2インチ、オプションで8インチサイズが装備される。もちろん常時接続、スマートフォン連携も採用されている。
運転支援システムは、車線逸脱警告アシスタント、車線変更アシスタント、車線逸脱警告、アダプティブクルーズコントロールシステム、車両前方カメラシステム、360度カメラなどが装備されている。なお、現時点で最も高性能で、高速道路でハンズフリーの半自動運転を実現する「スーパークルーズ」は2020年生産モデルから採用される予定だ。
キャデラックのスティーブ・カーライル社長は、「CT5は、アメリカンラグジュアリーセダンとしてキャデラックならではの価値を追求したクルマです。そして走りの質を高めるとともに、五感を刺激するすばらしいドライビングフィールを備えています」と語っている。