キャデラック アンドレッティとタッグを組んでF1参戦へ

ゼネラルモーターズとアンドレッティ・グローバルは2023年1月5日、自動車メーカーとモータースポーツにおけるアメリカの2大勢力が共同し、FIA F1世界選手権への参戦を発表した。GMはキャデラック・ブランドとしてアンドレッティ・キャデラック・チームを結成し、アメリカを拠点にし、サポート施設をイギリスに設置する予定としている。

モータースポーツ界に輝かしい伝統を持つアメリカを代表する2つの企業が再集結し、これまでの両ブランドのレースでの実績をベースにして、インターナショナルなレース活動を広げることになる。F1シリーズは世界的なレースの頂点に君臨し幅広いファン層に支持されており、2023年はアメリカでオースティン、マイアミ、ラスベガスの3レースが開催される予定だ。アメリカにおけるF1レースのプレゼンスも一層高まってきている。

アンドレッティ・キャデラックチームは、F1レース・シリーズを統括するFIAに参戦表明書を提出する予定で、正式決定が行なわれた段階でチームは少なくとも1人のアメリカ人ドライバーを起用し、できるだけ早い時期の参戦を目指すとしている。

これまで、キャデラックVシリーズは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権やピレリ・ワールド・チャレンジなど、サーキットで成功を収めてきた実績がある。

2017年以降、アメリカのスポーツカーレースの最前線であるIMSAで戦い、キャデラックDPi-V.Rで数々の勝利、表彰台、そしてチャンピオンシップを獲得してきた。またキャデラックは、新型ハイブリッド・レーシングカー「キャデラックV-LMDh」でスポーツカーレースを継続し、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権とFIA世界耐久選手権(WEC)にグローバルで参戦する予定となっている。

アンドレッティ・グローバルは、アンドレッティ・オートスポーツをはじめとするアンドレッティ・レーシング・ベンチャーの親会社で、世界的なレース企業だ。アンドレッティ・レーシングチームは、現在、世界で7つのトップクラスのシリーズに参戦しており、それぞれのレースで成功を収めている。

アンドレッティとGMは、2012年にシボレーがNTTインディカー・シリーズに復帰した際もチームを組み、2シーズンで9勝を挙げるという結果を残している。また、2012年のドライバー、チーム、マニュファクチャラーの各タイトルも獲得するなどレース業界における名門企業である。

アンドレッティ・グローバルのマイケル・アンドレッティCEOは、

「私たちは、アンドレッティ・グローバルとそのレーシングチーム・ファミリーを成長させるとともに、常に次の展開を視野に入れています。私たちはF1の新チームとしてふさわしく、シリーズとパートナーに価値をもたらし、ファンに興奮を与えることができると強く感じています。この目標を達成するために、GMとキャデラックが、私たちと共にいることを誇りに思います。GMとアンドレッティは、レースへの愛から生まれた伝統を共有しています。私たちは今、モータースポーツへの情熱と革新への献身を結集し、真のアメリカのF1チームを構築する機会を得たのです。我々はFIAが提示した手順とステップに引き続き従って新しいF1チームを構築します。私たちは、アンドレッティ・キャデラックのF1参戦が正式に承認される時に備えて前向きな準備を続けていきます」

と語っている。
またGMのマーク・ロイス社長は、

「ゼネラルモーターズは、レース界におけるこの歴史的な瞬間に、アンドレッティ・グローバルとチームを組めることを光栄に思っています。私たちは、モータースポーツとエンジニアリングの革新において長く豊かな歴史を持っており、アンドレッティ・グローバルと組んでアメリカのF1チームを結成することで、シリーズとスポーツに対する世界的な関心をさらに高めることができると思うと胸が高鳴ります。キャデラックとF1は、ともにグローバルな魅力を高めています。私たちのブランドは、100年以上にわたるモータースポーツの血統を継承し、独自のアメリカらしいイノベーションとデザインをF1にもたらす機会を得たことを誇りに思います」

と述べている。
2026年シーズンからアウディ・ワークスチーム、ポルシェ・ワークスチームの参戦が計画されており、さらに今回のキャデラックのワークスチームの参戦が実現すれば、F1レースは飛躍的な発展を遂げると考えることができる。

アンドレッティ・グローバル 公式サイト

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COTY
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