キャデラックは2019年1月13日、GMの新しいEVプラットフォーム「BEV3」を使用した、キャデラック・ブランド初の電気自動車の画像を公開した。GMは完全電動化されたモビリティ未来を作り出すため、キャデラックが他ブランドに先駆けて電気自動車を投入することになった。
GMで新たに就任したマーク・ロイス社長は、この新しいEVによりキャデラック・ブランドの再構築を行なうことを明らかにした。すでにセダンを縮小し、クロスオーバー/SUVを充実させる方針を採用しているが、新たなラグジュアリー・クラスのEVの投入によりキャデラック・ブランドを成長させるという戦略を採用することになった。
「キャデラックのEVはクロスオーバー市場の中心となり、世界中の顧客のニーズに応えてくれるでしょう。ラグジュアリーとイノベーションの象徴であり、同時にキャデラックをモビリティの頂点へと導いてくれるモデルです」とキャデラック・ブランドのスティーブ・カーライル氏は語っている。
キャデラックが初めて採用するGMの次世代EVプラットフォーム「BEV3」は、フレキシブルなプラットフォームで、設計や開発に要する時間を短縮し、顧客の要望に迅速に対応することできることが特長だ。キャデラックのEVの成果を経て、GMの多様な車種への適用が行なわれることになる。
この電気自動車専用のプラットフォームの構造上の特徴は、GMが世界中で展開するラインアップに無理なく採用できるようデザインされたドライブユニットとバッテリーパックだ。そのため前輪駆動、後輪駆動、4輪駆動の全てに対応できることに加え、車体や顧客のニーズに合わせてバッテリーの容量やレイアウトを調整できるという完全モジュラー・プラットフォームになっている点がある。
今回発表されたキャデラック第1号の電気自動車は2021年〜2022年に発売と予想されている。