GMの商用車部門「GMC」が2020年1月30日、SUVの頂点「ハマー」がEVモデルとして復活し、5月に正式発表することを明らかにした。そのパワーはなんと1000ps/1万5600Nmで、0-100km/h加速は3秒だという。テレビでのティザー・キャンペーンでは「静かなる革命」と銘打たれている。
ハマー概要
「ハマー」は1992年にAMゼネラルが軍用・高機動車「ハンヴィ」の市販仕様車として発売し、1998年にGMがAMゼネラル社を買収し、GMのSUVブランドとして1992年に登場させた。このとき「H1」をデビューさせ、その後はGMのプラットフォームを採用した「H2」、「H3」として販売した。
しかしGMは経営危機を迎え、2009年に破産。中国・四川の騰中重工に売却されることになったが、中国政府の認可が降りず、ブランドの売却は不可能になった。そのためGMはハマーの事業を完全に停止し、2010年5月にラインオフしたハマーH3を最後に製造は終了している。しかし、軍用AWD車から生まれた比類のない無骨なデザインとタフな走破性を愛するマニアは今でも少なくない。日本でも東京都内ではよく目にするほどだった。
そのハマー・ブランドが、新たにGMCのブランドとして復活することになった。もちろんGMCにより設計された初のEVトラックであり、その驚異的な性能とEVならではの静粛性、排気ガスゼロをアピールするティザー・キャンペーンだ。
新型「ハマー EV」は5月20日に正式に発表され、デトロイトにあるGMのハムトラミック工場の電気自動車生産ラインで生産を行なう。
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30秒間のテレビスポット広告は、アメリカンフットボール最強チームを争う決勝大会の放映時間中に流される。このスポット広告は、GMCの電動スーパートラックの驚異的な性能を強調。パワー、トルク、加速の驚くべき性能と、信じられないオンロードおよびオフロード機能をアピールする。さらに電気駆動ならではの大幅に低減されたノイズとゼロエミッションもアピールされる。
新型ハマーEVは、2021年後半に発売されると予想され、このハマーEVもGMの電気自動車攻勢のシンボルとなりそうだ。
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