2013年1月13日、アメリカで開催中のデトロイトショーで、ゼネラルモーターズ（GM）のシボレーブランドのフラッグシップ・スポーツカーである「シボレー コルベット」の新型がお披露目された。新型コルベットは 1953年の初代のデビューから、数えて第7世代目となる。
アメリカにおいては、2013年の第3四半期に新型のクーペモデルが発売される予定だ。また日本においても導入を予定しているが、現段階では発売時期は未定で、当面は第6世代の現行モデルが継続販売されるとのことだ。
新型コルベットが先代から受け継いだ部品は、わずか2個だけと発表された。まったく新しいフレームとシャシー、パワートレーンを採用し、エクステリアとインテリアのデザインも一新されている。また新型は、スタンダードモデルとしては史上最もパワフルなコルベットとなる。
新開発された6.2L・V型8気筒のLT1型エンジンは、直噴システムとアクティブフュエルマネージメントに加えて連続可変バルブタイミング機構、パワーと低燃費を両立させた先進的燃焼システムなどを採用。最高出力335kW（450ps）、最大トルク610Nmを発揮する予定だ。0〜60mph発進加速は4秒以下、コーナリング時の最大横Gは1Gを超える性能を備える。さらに燃費についても歴代で最良になると謳っている。
彫刻的なエクステリアデザインには、先進のHIDおよびLEDを使用したライティングシステムも貢献している。またカーボンファイバー製のエンジンフード、リムーバブルルーフパネル、複合材製フェンダー、ドア、リヤクォーターパネル、カーボン・ナノコンポジット製アンダーボディパネルなどといった軽量素材を積極的に採用。新型アルミフレームによる50：50の前後重量配分も実現している。
インテリアにも、軽量化に貢献するカーボンファイバーやアルミニウム、高級感を演出するハンドメイドのレザー素材を使用。サポート性に優れた軽量マグネシウムフレームを持つ2種類の新型シートや、設定が変えられる8インチのデュアルドライバー・インフォテイメント・スクリーンも採用されている。
新型コルベットのチーフエンジニアであるタッジ・ジェクター氏のコメントを要約すれば、「新型コルベットはパフォーマンスカーの未来を象徴していると信じています。なぜなら、より強大なパワーとよりエキサイティングな走行性能、より優れた燃費効率を備えているからです。結果的に、どのような基準から見ても、より優れた性能を実現できました。新型コルベットは加速やコーナリング時のグリップ、サーキット走行、そしてブレーキングのすべてにおいて、最高レベルの性能を発揮します」ということだ。
