【GM】シボレー・ブランドが過去最高の販売を記録。その強さを探る

雑誌に載らない話vol49

シボレー・ソニック画像
アメリカ、ヨーロッパで好調のソニック(アヴェオ)

2012年7月18日、ゼネラルモータース(GM)はシボレー・ブランドの第2四半期(4月〜6月)で、世界の新車販売台数が前年同時期の2.3%増となる130万台に達したと発表した。シボレー・ブランドとしては7四半期連続で世界販売台数の記録を更新しているという。

シボレーのグローバルマーケティング担当副社長のクリス・ペリー氏は、「7四半期連続という記録的な販売台数が達成できた要因は、シボレーの高い品質、使いやすさ、世界中の人が望むデザインが実現できたからです。さらに新商品を投入し、2012年後半も好調な結果がでることを期待しています」と語っている。

グローバル市場におけるシボレー・ブランド、Cセグメントのシボレー・クルーズが2012年6月までに35万台以上販売されベストセラーに。クルーズの販売台数は発売開始以来165万台に達している。また2011年に発売したサブコンパクトカー、シボレー・ソニック(ヨーロッパ名はアヴェオ)、ミドルクラスのシボレー・マリブも好調だ。

2013年型シボレー・クルーズの画像
2013年型シボレー・クルーズ

シボレーのエンジンECOテックターボ画像
北米仕様ECOテック1.4ターボ

 

シボレー・クルーズは、ヨーロッパGM・オペルの開発センターが担当し、デザインを韓国GMが担当したグローバルカー。ECOテックと呼ばれる1.4Lターボ、1.6L、1.8Lなどのガソリンエンジンを搭載し、ヨーロッパではさらにディーゼルターボも搭載したモデルがある。

シボレー・クルーズの生産は各国で行われ、ECOテック1.4Lターボ・エンジンは最高出力が4900rpm、最大トルクは1850rpmで発生する最新のダウンサイジング・コンセプトを採用している。

シボレー・ソニックは、北米、韓国で生産されるBセグメントの5ドアハッチバック。NAのECOテック1.6Lエンジンを搭載し、全長を4050mmに抑えているのが特徴だ。

シボレー・マリブは、オペル・インシブグニアと共通のイプシロンプラットフォームを使用するDセグメントカー。エンジンはダウンサイジングにより4気筒の2.0L、2.4Lを搭載する。

2013年型のシボレー・マリブLTZ画像
2013年型シボレー・マリブ LTZ

シボレーのグローバルカーは、いずれも世界共通基準のセグメントに適合し、同時にECOテック・エンジンに代表されるように、ダウンサイジング・コンセプトもきちんと取り込んでいるのが特徴。性能、デザインなどでも高い競争力を備えている。

シボレー・ブランドの市場別販売状況を見てみよう。北米が5.3%増の51万台、中国が2.3%増の14万台、ブラジルは景気後退のため4.2%減の15万台、ロシアが13.4%増の5.7万台、メキシコが11.7%増の4.1万台、ヨーロッパは景気後退の中で13.6%増の6.1万台を販売した。ヨーロッパ市場では2012年上半期で3.4万台以上のアヴェオ(ソニック)を販売し、上半期のシボレー・ブランド全体では11.7万台を達成している。つまりヨーロッパではアヴェオを筆頭に大いに躍進しているのだ。

北米市場のシボレーは、ソニックだけではなく2012年から販売が開始された「スパーク」(ECOテック1.2Lエンジン搭載)など、以前には考えられなかったサブコンパクト、マイクロコンパクトカーが販売を伸ばしていることも注目しておきたい。

シボレー公式サイト

ゼネラルモータース公式サイト

COTY
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