【GM 東モ】次世代EVコミューターのシボレーEN-Vを初公開。ボルトには同乗試乗も

シボレーEN-Vの画像

ゼネラルモーターズ・ジャパンは、2011年12月3日から一般公開される東京モーターショーの「スマートモビリティシティ2011エリア」に、次世代EVコミューターの「シボレーEN-V」とレンジエクステンダーEV市販車の「シボレー・ボルト」を出展する。今回は日本法人のジャパンからの出展となり、乗用車エリアへの展示は行われない。今回日本に初登場のシボレーEN-V(Electric Networked-Vehicle)とは、ネットワーク化された電動化車両の意味で、2人乗りの小型EVコミューターだ。またルーツを辿れば、2010年に開催された上海万博でゼネラルモーターズと合弁メーカーの上海汽車が発表した「EN-V」がベース車と言える。これをもとに、2011年10月に新たにシボレーブランドのシボレーEN-Vとしてベールを脱いだものだ。日本を含むアジア地域では今回が初公開となる。

EN-Vの画像
↑これは上海万博の時に公開された写真だ

コンセプトは人間の移動手段の基本原則である「自由」を維持しながら、世界中の大都市の渋滞や駐車、安全性、省エネなどを考慮し、設計している。またシボレーのブランドコンセプトであるクール(かっこいい)で、ファン(楽しい)で、フリーダム(自由)を具現化。それはリチウムイオン電池を採用したピュアEVで、渋滞や衝突事故も回避できる能力を持っている。

EN-V開発の発端は、2030 年までに80 億人になるという世界人口の実に60%が都市部で暮らすことが予測されている中で、 現在の交通手段の代替となるものとしての提案で、世界市場に向けての新たなソリューションとしている。

シボレーの名が冠された2011年仕様は、上海万博の時の仕様であるプラグイン充電や自律走行の機能に、エアコンや全天候対応性能、収納スペースの追加を行っている。リチウムイオン電池は家庭での充電に適合し、1回の充電で大半の都市部における移動に十分な距離である40kmの航続距離を持つ。

さらにEN-V はGPS を車両間通信と距離検出技術として使用し、手動走行、自律走行の両方が可能となる。自律走行モードは通常は車両を運転できない人でも移動ができるモードで、ドライバーや乗員は無線通信を利用して、走行中でもハンズフリーで友人や同僚と通信ができる機能も兼ね備えている。また他の車両やインフラとも通信できるため、車両衝突事故を大幅に減少すると同時に、駐車スペースも簡単に見つけられ、リアルタイムの交通情報に基づいた最速ルートを選択することで、交通渋滞も緩和するようになっている。

EN-Vは単なるショー向けのコンセプトカーではなく、すでに中国の天津ECOシティ(ECO実験都市)で実証実験走行に入ることが決定している。GMではさらに、アメリカを含む世界の他の都市でも実証実験を開始するとしている。

シボレー・ボルトの画像

なおGMは「スマートモビリティシティ2011」に、レンジエクステンダーEVと位置付ける「シボレー・ボルト」も出展している。モーターショー開催期間中に行われる次世代自動車同乗試乗会に参加し、日本では初の一般入場者向けに同乗試乗会も行う予定だ。このボルトはEVモードで 56km の航続距離を持ち、ガソリンエンジンを稼動させてハイブリッド走行を行うことで550km (EPA 推定)の航続距離を持つ市販モデルである。

シボレー・ボルトの画像
↑シボレー・ボルトの充電ポート部分

◆同乗試乗期間: 2011年12月7日(水)?11日(日)

◆開催場所: 東京ビッグサイト・西展示棟・屋上展示場

次世代自動車同乗試乗会Webサイト

シボレー公式Web

ゼネラルモーターズ・ジャパン公式Web

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