キャデラックに新ラインアップ登場 SRXクロスオーバー、CTSクーペ、CTS-Vクーペ

石井社長

左)CTSクーペ、右)SRXクロスオーバー

中央)ゼネラルモーターズ・アジア・パシフィック・ジャパン社長石井澄人氏

ゼネラルモーターズ・アジア・パシフィック・ジャパンから、キャデラックSRXクロスオーバー、CTSクーペ、及びCTS-Vクーぺの新たなモデル投入が発表された。

Cadillac SRX Crossover 税込み549万円から

新ラインアップに加わったSRXクロスオーバーは、直噴3.0L V6型が搭載され、電子制御式LSD付きのAWDとなっている。ミッションは6速ATで、269psという仕様だ。開発にはニュルブルクリンクをはじめ、欧州でのテストも繰り返し、ラグジュアリーセダンにも負けない快適な乗り心地とスポーツ走行性の両立を実現したという。

セーフティにおいてはアメリカのトップセーフティ ピックス2010を受賞し、安全性の高さを示している。装備にはフルエアバッグシステム、スタビリトラック・システム、HAS(ヒル・スタートアシスト)、タイヤ空気圧モニター、そして、国内モデル専用としてサイドビュー&リヤビューカメラを備えている。

ライバルとなる欧州のベンツ、BMW、アウディなどのプレミアムブランドと競争力のある価格設定をし、2010年の12月から販売を開始する予定だ。

SRX インテリア リヤ

NEW Cadillac CTS Coupe668万5000円とキャデラック史上最強・最速CTS-V Coupe 899万円から

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もう一台のCTSクーペは2008年にセダンが導入され、そして今年スポーツワゴンを導入している。つづいてクーペの導入となったわけだ。こちらは2011年1月からの販売予定となっている。

クーペモデルは2+2の伝統的なレイアウトで、スタビリトラック、ハイパフォーマンスサスペンションなどが装備され、CTS3.6と共通のV6型直噴3.6L+6速ATユニットを搭載している。FRでLSD付きというスポーツドライブ心をくすぐる仕様だ。

IMG_1171 真横

一方、VクーペはV型8気筒 6.2L+スーパーチャージャー付き+6速ATというハイパフォーマンスモデルで564psだ。ライバルはずばり、BMWのM5であり、メルセデスベンツのE63AMGだ。

このVクーペはすでに米国内では販売されているが、M5とE63AMGの米国内販売台数を合わせた台数を上まわる販売台数というから、その人気の高さを伺える。

CTS-Vcoupe CTS-Vリヤ

ゼネラルモーターズ・アジア・パシフィックジャパンの石井澄人社長によれば、今回、日本に導入されるSRX、CTSはGMが飛躍するための原動力となる商品になっている、という。それほど、広く世界中でその商品性が認められ、もちろん、日本でも人気になるという自信を見せている。

現在、国内でも右肩上がりの販売状況であり、先行するCTSセダン、スポーツワゴン共に好調な販売で、シボレーカマロ、コルベットの高い人気、とくにコルベットの2010年モデルZR-1は完売など明るい材料が多い。そして米国キャデラックをけん引しているSRX、CTSクーペ、Vクーペの国内導入で、大きく販売を伸ばしたい、というところだろう。

意外と語られていないのは、GM車の多くがレギュラーガソリン仕様であることから、経済的なメリットがある点だ。省燃費に努力している今回の直噴V6エンジンも、これだけのプレミアムブランドでありながら、実用燃費で都内でも7?8km/L走るという実体験を石井社長は力説する。高速走行や交通量の少ない環境であれば、さらに燃費が良くなることは容易に想像できるだろう。

つまり、欧州のライバル車とほぼ、同等の燃費であり、性能であるとするなら、レギュラーガソリンである分だけ、経済的になるというわけだ。実際、国産車からの乗り換えユーザーも多くなっているというから、GMがこれまで以上に元気になるには、いかに積極的にキャデラックを選んでもらえるか?ということになるのだろう。

編集部 高橋明

ゼネラルモーターズ・アジア・パシフィック・ジャパン公式HP

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