【フェラーリ】40年振りの復活を遂げたテスタロッサ【公式動画】

フェラーリ本社は2025年9月9日、ミラノでミッドシップ/2座席の新たなPHEVのフラッグシップ・スーパースポーツカー「849テスタロッサ」と、リトラクタブルハードトップの「849テスタロッサ スパイダー」を発表した。

フェラーリにとって「テスタロッサ」は伝説の車名である。最後の「テスタロッサ」は1984年にデビューしたV型12気筒ミドシップであった。それ以前では「500TR」(1956年)、「250テスタロッサ」(1958年)などにも使用されている。テスタロッサとはエンジンのヘッドカバーが赤いこと、つまり傑出した高出力エンジンであることを意味する。

ボディサイズは、全長4718mm、全幅2304mm、全高1225mm(スパイダーは1186mm)、ホイールベース2650mm。車両乾燥重量は1570kgで、前後荷重配分はフロント45%、リヤ55%となっている。

「849 テスタロッサ」「849 テスタロッサ スパイダー」は、高いパフォーマンスを持つ「SF90 ストラドーレ」を上回るV型8気筒ツインターボエンジンをミッドシップに搭載。このエンジンはレース用部品を多用し、より高性能なターボを装備するなど、大幅なアップグレードが行なわれ、最高出力830psと従来より50ps向上している。動力性能は0-100km/h加速は2.3秒、最高速度は330km/hとなっている。

そしてフロント2基、リヤ1基、合計3基のモーターを組み合わせたプラス220psを発生するハイブリッド・パワートレインの総合出力は1050psに達する。駆動システムはオンデマンド4WDを採用。またモーターを使用したトルクベクタリングも行なわれる。PHEVであるため、容量7.54kWhの高電圧バッテリーを搭載しており、最大25kmのEV走行が可能だ。

ボディでは、ダウンフォースを増大させるために、レース界で生まれた新ソリューションや新設計されたアクティブスポイラーを装備し、250km/h走行時には415kgのダウンフォースを発生させることができる。

シャシーではブレーキ・バイ・ワイヤーの「ABS Evo」や6軸センサーを活用する新しい予測制御システム「フェラーリ・インテグレーテッド・ビークル・エスティメーター(FIVE)」を導入。フェラーリのラインアップモデルで最も先進的な電子制御を備えている。

FIVEにより車速、加速変化、ヨーイング角などがすべて先読みされ、トラクションコントロール、e4WD、電子制御LSD、そしてトルクベクタリング、4輪独立ブレーキなどが最適に作動し、限界走行時でも正確に車両をコントロールすることができる。

またタイヤは、ミシュラン、ピレリ、ブリヂストンと共同開発を行ない、ミシュランはパイロットスポーツ カップ2R、パイロットスポーツ カップ2を、ピレリはPゼロR、ブリヂストンはポテンザ・スポーツが採用されている。

運転支援システムも最新システムが網羅されており、ドライバーが自由に機能を選択して使用することができる。

オプションも豊富にラインアップされており、Asseto Fioranoパッケージは、よりエクスクルーシブでなおかつ走行性能を向上させるパーツを多数装備したオプション・パッケージだ。またオーナーの好みに応じるパーソナライゼーション用パーツも多数用意されており、自分だけの仕様を仕立て上げることもできる。

なお、「849テスタロッサ」と、「849テスタロッサ スパイダー」は2025年秋には日本でも発表される予定だ。価格はイタリア現地価格で「849テスタロッサ」が7800万円、「849テスタロッサ スパイダー」は8500万円からとなっている。

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