フェラーリ本社は2025年10月17日、スペシャル・プロジェクト・プログラム担当はワンオフのスーパースポーツモデル「SC40」を発表した。

SC40という車名は、1987年に発表された「F40」をオマージュして設定されている。その車名のイメージどおりに、かつてのF40を想起させるシャープで角張ったラインと柔らかな面のつながりを融合させ、モダンでありながら力強いスタイリングとなっている。


ベースとなるのは、V6エンジンを搭載するPHEVスポーツカー「296GTB」で、シャシー、パワートレインはそのまま流用されている。この唯一無二のスポーツカーはたった一人の顧客のためにデザインされ、製造されており、フェラーリの究極のパーソナライゼーション哲学を示すモデルである。

ボディサイズは、全長4700mm、全幅1975mm、全高1198mmで、ホイールベースは2600mm。3.6LのV6ターボエンジンをミッドシップにマウントした定員2名のモデルだ。トランスミッションは8速DCTを採用している。エンジン出力は633ps/740Nmで、PHEVとしてのシステム最高出力は830ps。動力性能は0-100km/h加速が2.9秒、最高速度は330km/h以上となっている。

エクステリアは、ロングノーズ/ショートオーバーハングのプロポーションで、フロントの両端からボディサイドへ回り込むヘッドライトのブラックハウジングや、クラシックなNACAダクトを再解釈したというボディサイドのエアインテークを採用し、ホイールはダイヤモンドカットのブラッシュメタルとブラックスポークを組み合わせた専用デザインとしている。

ボディカラーはこのモデル専用の「SC40ホワイト」とし、固定式リヤウイング、上からパワートレインを見ることができるメッシュ状のリヤボエンジンカバーの開口部もF40から着想を得ている。V6エンジンはスモーク仕上げのルーバーを通して視覚的に強調され、排気系にはチタンとカーボンファイバーを組み合わせたテールパイプを採用。

インテリアも、F40を想像させる仕上げで、ケブラー素材がシート背面やステアリングホイール、ダッシュボードの一部、エンジンベイなどに使用。シート表皮はチャコール・アルカンターラと赤のジャガード・テクニカルファブリックのコンビとし、ヘッドレストに跳ね馬ロゴと織り込まれたSC40ロゴを配置している。


なお、この「SC40」の原寸大デザインモデルは、マラネロのフェラーリミュージアムに展示されている。
クのコンビとし、ヘッドレスト部には跳ね馬ロゴと織り込まれたSC40ロゴを配している。なお、このモデルの原寸大デザインモデルは、マラネッロのフェラーリミュージアムに展示される。













