フェラーリ・ジャパンは2016年5月10日、新型4シーター・4WDモデルの「GTCルッソ」を東京都内で日本初公開した。
GTCルッソは、2016年3月のジュネーブ・モーターショーでワールドプレミアを飾った「FF」の後継モデル。ネーミングの由来は往年の名車、330GTCや250GTベルリネッタ ルッソに由来している。その330GTCが誕生した50年前にフェラーリは日本の拠点を構えており、2016年は記念すべき50周年を迎えている。
さて、GTCルッソはFFから受け継いだ4シーター・4WDのコンセプトをさらに進化。第4世代サイドスリップコントロール(SSC4)をベースに開発された「4RM-S」は、四輪駆動に四輪操舵も加え、走行性能を高めるとともに安定性と快適性ももたらす。
搭載するエンジンは6.3LのV型12気筒で、排気量はFFと同じ。だが、最高出力は+30psの690ps、最大トルクは+14Nmの697Nmへ向上。それにより、0-100km/h加速3.4秒、最高速335km/h、パワーウエイト・レシオ2.6kg/psという驚異的なパフォーマンスを発揮する。その一方、燃費性能は15L/100km(約6.7km/L)で、FFよりも改善されている。
内外装は、シューティングブレーク・クーペのコンセプトをさらに洗練した。リヤに向かって細くなるシェイプは優雅さとスポーツ性を強調しながらも、4名の乗員に対して十分なスペースと快適性を確保。厳選された素材を組み合わせて使用するキャビンは、乗員を快適に包み込むゆとりあるシートにより、ラグジュアリーなリビング・スペースのような雰囲気を構築している。
また、フェラーリらしいスポーティかつラグジュアリー性を高めるため、タッチパネル式の10.25インチHDスクリーンを採用。最新のナビゲーションやインフォテインメントシステムを搭載する。
なお、GTCルッソの日本デリバリーは2016年後半以降になるという。
■価格
GTCルッソ:3470万円