フェラーリは2017年7月5日、J50で世界的な格式を持つレッド・ドット・デザイン・アワードの最優秀デザイン賞を受賞した。
レッド・ドット・デザイン・アワードは、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが主催する国際的なデザイン賞で、創設されたのは1955年。賞は大きく分けて3つジャンルに与えられるが、今回J50が受賞したのは、その中でも最も歴史ある「プロダクトデザイン」の最高賞「ベスト・オブ・ザ・ベスト」だ。
フェラーリにとってこの賞の受賞は、2015年のFXX K、2016年の488 GTBに続き3年連続の快挙。しかも今回は日本限定車のJ50での受賞というのだから、日本のフェラーリファンにとっては特別な感慨があるというものだ。
J50は488スパイダーのシャシーをベースにしながらも、シリーズ外の特注スポーツカーを意味する「フオーリ・セリエ」として作られた特別なモデル。日本進出50周年を記念し、限定10台がほぼオーダーメイドで製作/販売された。
フラビオ・マンゾーニの指揮の下、フェラーリ・デザインチームが設計したそのスタイリングは、ウェッジの効いたタルガトップの基本フォルムに、ポリカーボネイト製の透明なエンジンフードを組み合わせた、徹底的に未来志向のデザイン哲学を採用したもの。かつて日本での販売台数を飛躍的に伸ばした308を彷彿とさせる、ボディサイドの黒いキャラクターラインを持つのも、他の現行プロダクトには見られない特徴だ。
今回のレッド・ドットでは、GTC4Lusso、LaFerrari Aperta、458 MM Specialeに対しても、デザインの専門家らによる国際審査員団がフェラーリ・レッド・ドット・デザイン賞という賞を授与している。また7月3日の夜に、ドイツ・エッセンのアアルト歌劇場で行われた表彰式では、今年で70周年を迎えるフェラーリの歴代モデルの優れたデザイン性にも焦点が当てられた。
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