FCAジャパンは、フェラーリの顧客を対象としたサービス代車としてアバルトブランドの「Abarth 695 Biposto(ビポスト)」を提供することを発表し、サービスを開始した。
今回のフェラーリ顧客向け代車サービスは、「ABARTH 695 Biposto Ferrari Courtesy Car」の名のもと、昨年10月より欧州を皮切りに開始したグローバルプロジェクトとなる。
用意されるアバルト695ビポストは、このプロジェクトのための特別仕様車で、フェラーリならではのレッドのボディカラーが特徴。世界99台限定で製造され、日本には10台が導入されている。国内のフェラーリ・ジャパン正規ディーラーのうちプロジェクトに参加する店舗に随時納車し、各店舗にて代車として提供されることとなる。
今回のように代車サービスとして他社ブランドに車両を提供することは同社初のプロジェクトとのことで、より多くのユーザーにブランドを認知してもらうことが目的だという。FCAジャパン社長のポンタス・ヘグストロム氏は、「今回フェラーリにアバルトを選んでいただいたことは、アバルトの情熱とスポーツスピリットをフェラーリにも評価していただいた結果と、光栄に思っている」とコメントした。
アバルト695ビポストは、アバルトブランド最強かつ最上級のモデルで、1.4L直列4気筒DOHCターボエンジンを搭載。そのスペックは最高出力190ps、最大トルク250Nm(スポーツスイッチ使用時270Nm)を発揮する。車両重量はわずか997kg(欧州仕様車)で、パワー・ウエイト・レシオ5.2kg/ps、0-100km/h加速5.9秒に達するリトルモンスターだ。