フェラーリ、世界初の低温焼付塗装技術を導入 環境影響&コストの軽減に加え、新ベースカラーも可能に

フェラーリは2018年7月31日、PPGとの継続的なコラボレーションにより、このたび革新的な低温塗装システムを導入したことを発表した。新しい低温硬化クリアコート技術を採用した自動車メーカーは、フェラーリが世界初となる。
フェラーリ 世界初 低温焼付塗装技術 導入

この取り組みはフェラーリが、エクセレンス(優位性)とサステナビリティー(持続可能性)の双方を追求していることを示すもので、2004年にもフェラーリは、車輌の環境に対する影響を著しく抑制する水性塗装システムを採用しているが、当時もフェラーリは、その技術を世界で始めて導入した企業の一つだった。
2コート仕上げの新しい塗装システムは、特別な配合のクリアコートを採用しており、車輌に対しての焼付けを150度ではなく100度で行うことができる。これによりエネルギーコストを抑えることができ、プロセスの持続可能性が向上する。

また、低温硬化樹脂には新しい硬化剤が含まれており、コーティングの化学的かつ機械的耐性が高まる。新しい成分構成は、コーティング全体の結合性を高める効果ももたらすが、それと同時に化学的な疎水性を向上させつつ透水性を抑えられる。

さらに、この新しいソリューションによって、カーボンファイバーや複合素材を用いたコンポーネントをボディシェルと一緒に焼付塗装できるようになることから、各種のボディコンポーネントにはカラーの統一感がもたらされる。この新テクノロジーを採用した結果、フェラーリはメタリックベースコートにグロスもしくはマット系のクリアコートを融合させ、少なくとも61種類のベースコートカラーを生み出すことが可能になったとしている。

フェラーリ 関連情報

COTY
ページのトップに戻る