2012年2月15日、フェラーリは、30kg軽量化し、30psパワーアップしたエンジンを搭載する、フェラーリ・カリフォルニアの新しい追加モデルをジュネーブショーで世界初公開すると発表した。なお、この新バージョンのカリフォルニアの生産はすでに開始されており、初夏にはヨーロッパから順次発売される見込みだ。
新しいカリフォルニアの4.3L・V8型直噴エンジンは、新設計の排気マニホールドとECUにより従来より30psアップし、最大出力490ps、最大トルク505Nm/5000 rpmを発生する。トルクカーブも改良され、回転域全体で高いトルクを得られるようになっているという。
シャシー、ボディの製造はスカリエッティ・センターで行われ、最先端のアルミボディ製造方法と高い精度の組み立て技術が駆使され、剛性やパフォーマンスに影響を及ぼすことなく30kgもの軽量化を達成している。
パワーアップと軽量化によりカリフォルニアのパフォーマンスは0-100km/h加速3.8秒にまで向上。世界中で称賛されているこのモデルの個性や特徴を損なっておらず、スポーカーの性能と、リトラクタブルハードトップや2+2シートレイアウトがもたらす優れた使い勝手を両立させている。また、この新型カリフォルニアは車体色も追加され、2トーン仕上げや三層塗装技術、ヒストリックカラー復刻仕様などが設定され、エクスクルーシブな個性を手に入れることができるようになっている。
よりダイナミックで至高のドライビング感覚を求めるユーザーのために、「ハンドリングスペチアーレ」という名称のオプションパッケージも開発されている。ボディのロールを最小限に抑えるサスペンションのスペシャルチューンにより、ドライバーの操舵に瞬時に反応するハンドリングが得られるという。
「ハンドリング・スペチアーレ」パッケージにはフェラーリが特許を持つソフトウエア内蔵のECUで制御される可変式の磁性流体ダンパーが採用され、ダンパーの反応速度は従来より50%短縮されているという。また、よりレートの高いスプリングを使用し、正確なボディコントロールと快適性を両立。ステアリングギヤ比は従来より約10%ハイギヤードになり、俊敏なハンドリング性能を実現するパッケージである。。