【フェラーリ】ローマに変わるアマルフィは3.9L V8ツインターボで640馬力【公式動画】


フェラーリ・ジャパンは2025年7月29日、「ローマ」の後継モデルとなる新型スポーツ2ドア・クーペ「アマルフィ(Amalfi)」の日本初公開を行なった。

アマルフィは2025年7月1日にイタリアでワールドプレミアされている。アマルフィという車名は南イタリアのリゾート地であるアマルフィ海岸にちなんで名付けられており、発表会もアマルフィで行なっていた。

アマルフィのボディサイズは全長4660mm、全幅1974mm、全高1301mmで、ホイールベースは2670mmと、これまでのローマと同一サイズ。パッケージはキャビン後方に小さなシートを備える2+2レイアウトを採用し、子供連れの旅行にも利用できるGTスポーツクーペである。

トランク容量は273Lで、50:50分割式の後席シートバックを倒すことで、長尺物の積載にも対応している。

フロントには、ローマ比で20psアップとなる最高出力640ps、最大トルク760Nmを発生する3.9L V型8気筒ツインターボ・エンジンが縦置きに搭載されている。

このV8ツインターボ・エンジンはF154型ファミリーの最新版で最高回転数は7600rpmと高回転性能を実現し、フラットプレーン・クランクシャフト構造の特長を持つ。エンジンの左右のシリンダーバンクに独立した圧力センサーを装備し、左右のツインスクロールターボの過給圧を独立制御するシステムとなっており、スロットルレスポンスはきわめて鋭い。

そして湿式8速DCTと組み合わされ0-100km/h加速は3.3秒、0-200km/h加速は9.0秒、最高速度は320km/h。パワーウエイト比は2.29kg/psとこのカテゴリーでトップとなっている。

またこのエンジンのために最新のエキゾーストシステムが採用され、現在の騒音規制に適合させつつフラットプレーン・クランクシャフト、等長排気マニホールド、比例制御式バイパスバルブなど組み合わせによるな官能的なフェラーリ・サウンドを実現。

パッケージは、フロント縦置きエンジンで後輪駆動をベースとする2ドア・クーペで、デザインは伝統と革新を融合させ、エレガントかつモダンでしかもミニマルなフォルムとしている。シャープなライン、幾何学的フォルムを彫刻のように組合わせることで、洗練された現代的な美を生み出している。

リヤはワイドで機能的なディフューザー、ボディに一体化されたアクティブ・スポイラーを装備している。

インテリアは、12気筒エンジン搭載モデル「12(ドーディチ)チリンドリ」と共通のデザイン・コンセプトである「デュアルコックピット・レイアウト」を採用。ドライバーとパッセンジャーをふたつの空間で包んだうえ、ダッシュボード、ドアパネル、センタートンネルを視覚的につなぐデザインとしている。

15.6インチのメーターパネル、10.25インチのタッチ式センターディスプレイ、8.8インチのパッセンジャー用ディスプレイという3枚のディスプレイで構成されるヒューマンマシン・インターフェイスを採用。Apple CarPlayやAndroid Autoに対応し、スマートフォンのワイヤレス充電機能も装備するなど、最新のインフォテインメント・システムを搭載している。

シートは、オプションで10個のエアチャンバーを備え、マッサージ機能、ベンチレーション機能を持つシートも選択可能。またオーディオもブルメスター製プレミアムオーディオを選択することができる。

シャシーは、最新のシステムを搭載することで2ドア・クーペの常識を破る圧倒的に高い運動性能を実現。その大きな要素の一つがブレーキ・バイ・ワイヤーの採用だ。これによりABS evo、サイドスリップコントロール6.1の機能は大幅に向上し、さらに6軸センサーの活用により高精度な車速、各ホイールの最適なスリップ率を推測し、最適な制動力や駆動力の分配、ボディの上下動の制御が可能になっている。

また電動パワーステアリングによるタイヤグリップ推定能力も向上しており、、サイドスリップコントロール6.1によるヨー角推定との組み合わせで、限界走行域や滑りやすい路面でもタイヤのグリップ力を演算し、最適なシャシー制御を行なうことができる。

もちろん、リヤ・アクティブスポイラーもシャシー制御システムと前後左右Gと連動して作動し、ハードブレーキや高速コーナリングで特に有効な働きをする。

タイヤは、共同開発されたピレリPゼロ、またはブリヂストン・ポテンザスポーツで、フロント245/35R20、リヤは285/35R20サイズだ。

また高度運転支援システムも最新のシステムとなり、アダプティブクルーズコントロール、自動緊急ブレーキ、レーン逸脱警報、レーンキープアシスト、ブラインドスポット検出、道路標識検知、ドライバーモニタリングなどが標準装備されている。

オプションで360度サラウンドビューカメラ、リヤ・クロストラフィックなども追加できるようになっている。

フェラーリ アマルフィのデリバリーは2026年初頭にヨーロッパで開始され、その後アメリカ、日本などで順次行われる予定になっている。

価格

フェラーリ アマルフィ:3418万円(税込み)〜

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フェラーリ 公式サイト

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