DSオートモビル本社は2024年2月20日、インフォテイメントにAI会話システム「ChatGPT」を標準搭載すると発表した。これは自動車メーカーとして世界初となる。
DSオートモビルはインフォテインメント「DS IRISシステム」に対するChatGPTサービスの試験導入を2023年10月にフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリスで開始したが、音声認識機能と組み合わせて車内で生成AIにより会話を楽しむことを可能にした。この試験導入により、AI音声認識の利用が50%以上増加したことを受け、DSオートモビルはChatGPTの標準装備を決定した。
そして、2024年3月から出荷されDS IRISシステムを装備するDS3、DS4、DS7、DS9の全モデルを対象とし、18か国、13の言語で、この機能がインストールされる。13言語はヨーロッパ諸国の言語以外に、日本語も加えられている。
このChat GPT搭載車では、DS IRISシステムを通して音声認識でインタラクティブ・システムと対話し、あらゆる質問が可能で、その回答が得られることになる。つまり運転中に、道路から視線を逸らしたり、ステアリングホイールから手を離したりすることなく、様々な疑問を解消したり学んだりすることができる。
例えば、「このエリアにはどんな観光スポットがありますか?」、「10歳の息子と一緒にいて2時間滞在可能なのですが、この城では何をするのがお勧めですか? その場所まで案内してください」、「この料理と一緒に何を飲むのがお勧めですか?」など、そのときに合わせた疑問や、質問にChat GPTは的確に回答してくれる。 ChatGPT機能はDS IRISのコネクトプラス・パッケージの一部として提供される。このパッケージはモデルに応じて、コネクテッドナビゲーション、リモートコントロール、eリモートコントロール、コネクテッドアラーム、Send2Nav、さらにEV Trip Plannerまたはe-Routesも含まれている。このパッケージを選択すると、DSオートモビルすべてのモデルに3年間標準装備される。 なお、日本市場への導入は4月中旬頃が予定されている。