ステランティス・ジャパンは2025年10月5日、シトロエンのBセグメントでブランドの中核モデルである「C3」の第4世代となる「C3 ハイブリッド」を11月6日から発売を開始すると発表した。

新型「C3 ハイブリッド」は、コンパクトなシトロエンの魅力を凝縮し、快適性と環境性能をさらに向上させた新世代モデルだ。ヨーロッパでは2024年夏から発売が開始され、ガソリンエンジン、ガソリンエンジン+48Vマイルドハイブリッド、さらにEVモデルの「e-C3」もラインアップしている。
なお、C3 ハイブリッドは2025年4月に一部改良が行なわれ、日本に導入されるのはこの最新タイプになる。

最大の特長はBセグメントのハッチバックにおける、高次元の快適性の追求にある。プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHCR)やアドバンストコンフォートシートを標準装備し、上質な乗り心地を実現。さらに、新デザインのブランドロゴバッジに加え、パワートレインに最新の48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載しており、シトロエンの新しい時代を象徴するモデルに位置づけられている。
ボディサイズは、全長4015mm、全幅1755mm、全高1590mm、ホイールベース2540mmとBセグメントサイズだ。
グレード展開は、ベーシックモデルのPLUS(プラス)と、洗練された上質な装備を備えたハイグレードモデルのMAX(マックス)の、2グレード展開となっている。
エクステリアは、従来のハッチバックスタイルから大きく進化し、骨太のプロポーションを採用。全高は従来比+95mmとなり、前席ヘッドクリアランスやドライビングポジションが一段と改良されている。これにより、市街地での取り回しの良さを保ちつつ、視認性と快適性を高めた新しいBセグメントのスタイルを確立している。

フロントマスクは、2022年のパリモーターショーで発表し、世間に驚きを与えたコンセプトカー「Oli(オリ)」の流れを汲む新世代シトロエンデザインとし、創業時のロゴをオマージュした最新のシトロエンロゴを採用。シトロエンのロゴである二重の山型ライン「ダブル シェブロン」は、かつての木製歯車に由来し、重なった逆V字型の象徴的なデザインとなっている。
「C3 HYBRID」のフロントグリルには、「ダブル シェブロン」ロゴからリズミカルに広がる ”シェブロンライン” が左右のヘッドランプを繋いで、ブランドのアイデンティティを力強く表現している。
標準装備となるLED ヘッドライトは、3つのセグメントに分割された特徴的なライトシグネチャーを備えており、遠くからでもひと目でシトロエンだと認識できる個性的なデザインだ。
また、フロントバンパー下部には、シトロエンらしいカジュアルなアクセントとして、カラークリップを左右に配している。
ホイールは、MAXには17インチのダイヤモンドカット・アロイホイールを採用し、PLUSには、17インチ・スチールホイールにツートンカラーのフルサイズホイールキャップを標準設定している。

フロントフェイス同様に、リヤにも新世代シトロエンデザインを採用。センターに配した最新ロゴと同調した「シェブロンライン」デザインが印象的だ。
MAXグレードは、ツートーンルーフを採用し、Aピラーから、ルーフ、リヤスポイラー、そしてCピラー上部までつながる広大なツートーンルーフがモダンな印象を演出している。
ボディカラーは、シトロエンらしい感性と遊び心を反映した、全4色を展開する。うち2色の「ブルー モンテカルロ」、「ブライト ブルー」は今回新たに追加された新色で、いずれもブランドの世界観と調和しながら、街中で目を引く存在感を放つ。

定番カラーとしては、「ルージュ エリクシール」、そしてシンプルながら洗練された印象を与える純白の「ブラン バンキーズ」をラインアップしている。
インテリアは、フレンチブランドらしい遊び心が融合したデザインと、シトロエンが誇る快適性が追求されている。ダッシュボードには水平を基調とした、フラットでワイドなインストルメントパネルを配置し、ドライバーの視線移動を最小限に抑えて必要な情報を表示するなど、運転に集中できる設計だ。さらに、ユニークなデザインが随所に施され、遊び心と心地よさが共存するシトロエンならではの室内空間となっている。

48Vマイルドハイブリッド・パワートレイン
パワートレインは、ステランティス・グループの新世代の48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。ミラーサイクル式の3気筒1.2Lターボ・ガソリンエンジンと電動モーター、6速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)の組み合わせにより、システム最大出力110psを発揮し、街乗りから高速走行まで、滑らかで力強い走りと高い燃費性能を実現している。WLTCモード燃費は22.3km/Lだ。
このハイブリッドシステムは、「C4 ハイブリッド」とハードウェアが共用され、かつC3の軽量ボディに最適化されたセッティングとなっている。
48Vハイブリッド用のバッテリーはリチウムイオン・バッテリーで容量は0.89kWh。動力性能は0-100km/h加速が9.9秒、最高速度は160km/hだ。
装備
装備では、MAXはシートにライトグレーのファブリックと合成皮革(TEP)レザーを組み合わせたアドバンストコンフォートシートを採用。ダッシュボードには、フロントシートを取り囲むようにシルバーアクセントが施され、シンプルでありながらこだわりのデザインだ。
また、ブランドの世界観を感じさせるユニークなディテールが随所に散りばめられている。各ドアにはそれぞれ異なるメッセージタグが縫い付けられており、乗るたびに発見がある仕掛けだ。

リヤウィンドウにはパリの街並みのシルエット、そしてグローブボックス内には、1919年以来のシトロエンの代表モデルがデザインされており、ブランドの歴史と誇りを車内の至るところから感じることができる。
そのほか、PHC(プログレッシブ・ハイドローリック・クッション)サスペンションに加え、ステアリングヒーター、フロントシートヒーター、スマートフォンワイヤレスチャージャー、自動防眩式ルームミラーなど、実用性の高い機能が標準装備されている。
PLUSは、ダークグレーを基調としたファブリックのアドバンストコンフォートシートを採用し、心地よく落ち着きのある空間を演出。ダッシュボードにはブルーのラインをあしらい、穏やかな雰囲気に遊び心がさりげなく添えられている。
運転支援システムは、アクティブセーフティブレーキ(被害軽減ブレーキ)、レーンキープアシストやバックカメラ(MAX) 、ドライバーアテンション・アラートなど、ドライバーの運転操作をサポートする数々の装備を採用。ただし、アダプティブクルーズコントロールは装備されていない。

価格
