2015年3月6~8日、早くも今シーズンのFIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)が開幕を迎えた。今季は既報のように夏を迎えたアルゼンチンのテルマス・デ・リオオンド・サーキットでのレースが開幕戦になる。
2015年シーズンの参戦車両は、シトロエン・CエリーゼWTCCが5台(ワークスチーム3台、セバスチャン・ローブ・レーシングから2台)、ホンダ・シビックWTCCが5台(ホンダJASワークスチームが2台、支援チームから3台)、日産-ルノー傘下のラーダは2015年秋に発売予定の新型ヴェスタが3台、シボレー・クルーズTC1がRMLチームから6台という顔ぶれだ。今シーズンから旧規定車両との混走はなくなり、参戦全車がTC1規定のマシンとなっている。
2014年シーズンを圧倒的な力で制覇したシトロエン・ワークス・チームのドライバーラインアップは、今年もJ.M.ロペス、Y.ミューラー、S.ローブと変更なく、新たにローブが運営するローブ・レーシングからメディ・べナーニと馬青華(マー・チンホワ)がステアリングを握る。
ワンメイクタイヤは、今シーズンも横浜ゴムが供給する。またJVCケンウッドもオフィシャルサポートを継続している。
WTCCレースは引き続きユーロスポーツのイベント部門が運営団体となり、世界に向けて放映されるシステムになっている。2014年実績では188ヶ国、148チャンネル、6億5000万人の視聴者を誇り、2013年より16%視聴者が増加しているという。ライブのオンボード映像はマルチアングルとなっているなど放送局ならではの最新の映像テクノロジーも投入されている。
アルゼンチンの開幕戦でシトロエンの速さは予選から圧倒的で、1~4位を独占。レース1では、ポールポジションからトップを快走する地元の英雄、ロペスを筆頭に、2位にはイヴァン・ミューラー、3位にはローブが入り、シトロエンが表彰台を独占する強さを見せつけた。4番手からスタートしたマー・チンホワは、スタートで大きく出遅れポジションを落としたものの、その後挽回し7位でレースを終えた。
リバースグリッドで行なわれるレース2は、7番手スタートのチンホワ、8番手スタートのローブがまずジャンプアップ。1周目から1-2体制を築いた。10番手からスタートしたロペスも7番手に。2周目にはローブがトップに上がり、チンホワはアクシデントでピットイン。代わってロペスが3番手にまで浮上する。その後アクシデントが多発しセーフティカーが導入され、レース再開と同時にロペスが前車をパスし2番手を確保。ローブはロペスとの間隔を保ちトップを快走し勝利を飾り、ロペスが2位となった。今シーズンも再びシトロエンの年になるのだろうか?
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