2015年1月16日、シトロエンは「DS」ブランド60周年を記念するカラーリングの「DS3 WRC」でFIA世界ラリー選手権(WRC)に参戦すると発表した。DS3を送り出すチームは「シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチーム」だ。
1955年のパリ・モーターショーでデビューしたシトロエンDSは、2015年の今年、誕生から60周年を迎える。この節目となる年を記念して、シトロエン・トタル・アブダビ・ワールドラリーチームは、1月22日~25日に開催されるモンテカルロ・ラリーに記念カラーリングで出場する。
シンプルにデザインされたホワイト×レッド×ゴールドのカラーリングで、リヤウイング周りに“60”の数字が記されている。なおこのモンテカルロにはセバスチャン・ローブもDS3 WRCを駆って出場する。
WRCの新シーズン開幕ラリーから同チームはサーチナ、スパルコという新たなパートナーも加わる。WRCの公式計時を担うサーチナは、スイスの高級腕時計メーカー。マシンのボディワークとクルーのオーバーオールスーツにロゴが登場し、ドライバーのシェイク・ハリ・アル‐カシミ、クリス・ミーク、マッズ・オストベルグは、サーチナの腕時計も身に付けている。
スパルコはモータースポーツと深い関わり持つ自動車用品メーカーで、シトロエン・レーシングの公式サプライヤーとなる。このパートナーシップはカテゴリーの枠を超え、シトロエンが参戦するWRC、WTCC、カスタマーレーシングを含む、すべてのカテゴリーでサポートを行なうという。
2015年シーズンのWRCはフォルクスワーゲン・モータースポーツの送り出す「ポロR WRC」と「シトロエンDS WRC」の激突となり、さらにヒュンダイ、セミワークスのフォード・フィエスタRSなどが戦いを盛り上げることになるだろう。