2014年4月12~13日、モロッコのマラケシュでFIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)の2014年シーズンが開幕した。コース幅の狭い市街地サーキットのマラケシュで、デビュー戦となるシトロエン・レーシングのC-エリゼWTCCが実力の高さを見せつけ、レース1はホセ・マリア・ロペスが、レース2ではセバスチャン・ローブが優勝を果たしている。
シトロエン・レーシングにとってデビューレースで、ホセ・マリア・ロペス、セバスチャン・ローブ、イヴァン・ミューラーによって表彰台を独占した。レース1では、最前列からスタートしたロペスとローブがレースの主導権を握り、4番手からのスタートとなったミューラーも絶好のダッシュを見せ、1コーナーまでに3位に浮上。3台のC-Elysee WTCCは、そのまま後続を引き離し、周回ごとにベストラップタイムを更新しながらロペスがレースを完全にリード。レース中盤、ブレーキに配慮し少しペースを落としたものの3台はそのポジションをキープしたままフィニッシュした。
レース2は予選上位10台がリバースオーダー(速いマシンほど後方のスタート位置)のため、シトロエンの3人のドライバーの中ではミューラーが最も好位置の7番手、セバスチャン・ローブが9番手、ロペスが10番手からのスタートとなった。ところが、スタートから数100mで先頭の2台が接触し、そのうち1台がセーフティウォールに激突。好発進したミューラーはこれを避けることができずリタイアとなった。
赤旗中断の後、セーフティーカーの先導でレースは再開。3番手で再スタートを切ったローブは再開後3周目にはトップに立つ速さを見せ、ロペスも徐々に順位を上げ、ローブの後ろに付け。そのままポジションを守り切った2人は1-2フィニッシュを達成。ローブは、2種類のFIA世界選手権で優勝を果たした数少ないドライバーのひとりとなり、WTCCでの新たな歴史をスタート切った。マラケシュでのドライバーポイントではロペス、ローブという順となっている。
シトロエンにとっては最高のスタートとなったが、ホンダにとっては緒戦は苦しいレースとなり、シボレーはワークス体制でなくなっても侮れない力を備えている。
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