【シトロエン・ジュネーブモーターショー2013】新型「C3 」、次期型「C4 ピカソ」をワールドプレミア

2013年2月22日、シトロエンはジュネーブショーで「Cライン」のフラッグシップに相当するモデル2車種、「新型C3」、「C4 ピカソ」のフルモデルチェンジ・モデルを出展する他、「DS3 Cabrio」の発売直前モデルを展示し、プレミアム市場への挑戦をアピールする。

C3 ハイブリッドエア・プロトタイプ

そしてシトロエンのテクノロジーも強く訴求される。粒子状物質フィルター(DPF)、ストップ&スタートのいち早い採用、ディーゼルハイブリッド技術の最先端を走る「Hybrid 4」の導入、ヨーロッパ初の電気自動車を発売したシトロエンは、さらに画期的なハイテク技術をプレゼンテーションする。それは注目の「Hybrid Air」システムだ。この圧縮エアと油圧動力を組み合わせた革新的なフルハイブリッド技術は、シトロエンのDNAに刻み込まれた油圧及び気圧に関する専門性から生まれた革新的なシステムである。

「Hybrid Air」は、シトロエンの開発者が長年築き上げた自動車用油圧システムについての専門知識をベースに、ボッシュグループとの共同開発でプジョー・シトロエン・グループが開発した独自のシステム。「Hybrid Airテクノロジー」の発表はおそらくジュネーブショーにおいて最大の話題となるだろう。

ハイブリッドエアのコンポーネンツ・レイアウト

「Hybrid Air」は、既報のようにバッテリーを使用しないで3.0L/100km以下の燃費を実現するとともに、環境性能に優れ、低価格でわずかなスペースで搭載可能な、画期的システムだ。この革新的なテクノロジーは特に、Bセグメント、Cセグメント、LCV(ピックアップトラックなど)のモデルに適している。ジュネーブショーでは、この技術を搭載した「C3」が展示される。

「Hybrid Air」は、ピュアテック3気筒ガソリンエンジン、圧縮エアエネルギー貯蔵ユニット、油圧ポンプ/モーターユニット、遊星ギヤ付きATなど、実証済みのサブシステムとテクノロジーを使用する。集中電子制御システムにより、ドライバーからの操作の入力を制御し、エネルギー効率を最適化するシステムだ。

なお展示される「C3 Hybrid Air」プロトタイプは、2.9L/100kmという驚異的な燃費を実現しているが、そのうちの約0.2L/100kmは、新開発のミシュラン製専用タイヤ(165/50 R18)によるもという。このタイヤは大径で幅が大幅に狭められており、転がり抵抗、重量、騒音が低減されている。

フルモデルチェンジされた新型C3 フロントウインドゥがルーフまで回り込む

ジュネーブショーでは、フルモデルチェンジされた新型「C3」と、「TECHNOSPACE(テクノスペース」がワールドプレミアとなる。このテクノスペースは次期型「C4 Picasso」のコンセプトモデルだ。新型「C3」は市販車最大クラスのフロントガラス、新しいフロントデザインが個性的なモデルに生まれ変わる。

テクノスペース=次期型C4 ピカソの新プラットフォーム「EMP2」

シトロエンのブランドシグネチャー、「Creative Technologie」を具現化するコンセプトカー「TECHNOSPACE」は、今後発売される「C4 Picasso」の先行モデルだ。

時代を変える力を持つモデル、「TECHNOSPACE」は、わずか98g/kmのCO2排出量、快適性と安らぎを生み出すテクノロジー、独創的なプロポーション、力強く、表現力豊かなデザインが特徴となっている。また新開発のEMP2(Efficient Modular Platform 2)プラットフォームを採用していることも注目される。

また「TECHNOSPACE」は操作性の優れたドライブインタフェース、12インチパノラミックディスプレイなどを装備。コンパクトだが新しいプロポーションを備え、ボディサイズは全長4.43m、全幅1.83m、全高1.61mとされている。

コンパクト・プレミアムを訴求する「D3カブリオ」

DSラインでは、発売直前の「DS3 Cabrio」を出展するとともに、2種類の限定車も展示される。力強いマットゴールドカラーの「DS3 Racing」、強い印象を与える「DS4 Electro Shot」だ。さらに雑誌イタリア版「Vogue for Men」誌と共同でデザインしたユニークなモデル、「DS3 Cabrio L’Uomo Vogue」も展示される。

シトロエン公式サイト

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