【シトロエン】コンセプトカー「Numero 9(ナンバー9)」が北京でベールを脱ぐ

2012年4月13日、シトロエンは北京モーターショーでコンセプトカー「Numero 9」(ヌメロー9:ナンバー9の意味)を出展すると発表した。シトロエンのラインアップの中核を構成するDSシリーズにおいて新たなデザインを模索し、よりアバンギャルドでプレミアムカーとしてのデザインに新たな境地を切り開くコンセプトカーである。

シトロエンのDSシリーズはヨーロッパにおいて販売好調だが、さらなる販売拡大を目指し、DSシリーズは今年、中国でも発売が開始される。シトロエンはその記念として、新しいコンセプトカー「Numero 9」を北京モーターショーに出展しワールドプレミアを行うのだ。このコンセプトカーはDSシリーズの近未来を象徴し、次世代の3モデル、すなわちCセグメントのプレミアムセダン、SUV、そしてDセグメントのエグゼクティブ・サルーンのスタイリング面における特徴を予感させるとしている。

ヌメロー9は、見た瞬間から記憶に残る個性的なデザインで、印象的かつエモーショナルだ。高品質な仕上げによる独自のドライビングプレジャーと日常走行における高い実用性に高次元の洗練さを加えている。ヌメロー9のスタイリングは、シューティングブレークを彷彿とさせるものだ。

デザイン手法としてはシューティングブレークをイメージしながらクーペとステーションワゴンを融合させ、全高1270mmというきわめて低い全高と21インチホイールなどにより、優れた運動性能やドライビングプレジャーを直感させる。

ヌメロー9の全長は4.9m、全幅は1.94m、ホイールベースは3.0mで、この長いホイールベースは、機能性と多用途性を求めるエグゼクティブ・セグメントのユーザーの要望を反映したものだという。またボディフォルムの空力性能も突出したレベルに到達している。車両重量は1500kg。

パワーユニットにはプラグインハイブリッドが搭載されている。このコンセプトカーは、航続距離50km(EV走行時)、最高出力295ps(ブースト機能作動時)、CO2 排出量39g/km という高い環境性能も備えているのだ。70ps/200Nmの出力を持つモーターはリヤアクスルに搭載され、エンジンはガソリン、ディーゼルのいずれも搭載できるが、今回のコンセプトモデルは225ps/275Nm を発生する1.6LのTHP’(ターボ・ハイプレッシャー:プジョー/シトロエングループでの名称)ガソリン・エンジンを搭載している。

ドライバーがより高いパフォーマンスを求めた場合、ブースト機能が働いて内燃エンジンとモーターのパワーを組み合わせた4WDとなり、燃費(1.7L/100km、CO2 排出量39g/km)に影響を与えることなしに、295ps という高出力を発揮する。0〜100km/h 加速はわずか5.4秒、最高速は244km/hだという。サスペンションは油圧アクティブ・サスペンションを備え、タイヤはミシュラン製の245/35ZR21を装着している。

シトロエンジャポン公式サイト

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