BYDオート・ジャパンは2025年4月24日、日本における成長戦略の一環として、2026年後半に日本専用設計の「軽自動車EV」の導入を決定したと発表した。

これにともない、軽自動車ビジネスに豊かな経験を持つ人材の募集を行なう。
同様に商用車部門でも「EVバス」の拡販ならびに「EVトラック」の2026年以降の国内導入に向けて、トラック事業に関する知見を有した人材の募集を始めている。
注目の軽自動車EVは乗用車タイプで、当然ながら日本独自の軽規格に準拠した専用設計としている。BYDは、この新しい「軽自動車EV」を2026年後半に日本導入する予定で準備を開始しているわけだ。

なお、新設計される軽自動車EVはBYDがすでにラインアップしているAセグメントの「シーガル」のプラットフォームをベースにしていると予想される。
「シーガル」は全長3780mm、全幅1715mm、全高1540mm、ホイールベース2500mmのAセグメントのシティカーだ。モーター出力は75ps、バッテリー容量は38kWhで、航続距離は約400km。
これを軽自動車規格である全長3.4m以下、全幅1.48m以下、そして出力は64psに合わせることは容易だ。焦点となるのは日本の軽自動車のメインストリームのようにハイトワゴン、またはスーパーハイトワゴンのボディにするかどうかである。
当然、価格面でも日産サクラ/三菱eK EVを大幅に下回ることを目指すと想定され、シーガルの中国での価格は約140~180万円なので、非常に競争力の高い価格設定が期待される。
また、BYDは今後、レベル2の高度運転支援システムも標準装備する計画で、輸出専用の軽自動車規格であることを想定しても200万円あたりがターゲット価格になるとすれば、一気に日本市場で波乱を巻き起こすことになると予想できる。