BYDジャパンは2023年11月14日、日本市場向けに中型電気バス「J7」を開発したことを発表した。2024年1月1日から予約受付を開始し、2025年秋に納車を開始する計画としている。
中型電気バス「J7」は、BYD独自開発のブレードバッテリー（高集積型のリン酸鉄型リチウムイオン電池）を搭載することにより、バッテリーの高い安全性を確保しながら、車室内空間の拡大によるフルフラット化を実現。バッテリー容量192.5kWhで250kmという航続距離を達成している。用途としては主に路線バスが想定されており、250kmという航続距離は十分実用的だ。
BYDの日本法人であるBYDジャパンは、2015年に中国自動車メーカーとして初めて日本国内に電気バスを納入して以降、日本市場に向けた車両の拡充や刷新を積極的に実施している。日本の急速充電規格「CHAdeMO」にもいち早く対応し、コミュニティバスに最適な小型電気バス「J6」や日本の路線バスに最適な10.5mサイズの大型電気バス「K8」を市場に投入してきた実績がある。そして「J6」「K8」は2023年末から、新開発のブレードバッテリーを搭載した新型車両の納車が開始される。
そして新たに中型の「J7」が開発され、電気バスのラインアップに加わることになった。中型車両の日本向け車両を求める要望は多く、それに応える開発は以前から計画され、ようやく販売が実現することになった。BYDジャパンは、小型・中型・大型フルラインナップで日本市場のニーズに応える電気バスを展開することになる。
またBYDは効率の高い充電方法についても、複数の国産充電器メーカーと課題解決に向けた協議をし、実験を実施している。
今回発表された中型電気バス「J7」は、2024年1月1日から予約受付を開始し、2025年秋を目途に納車を開始する計画だ。
BYDジャパンは、2030年までに小型・中型・大型問わず累計4000台の電気バスの販売を目標とし、日本における電気バスのリーダーを目指している。
