BMW X7に日本の伝統工芸を注ぎ込んだ第2弾「X7錦ラウンジ」を発表

BMWジャパンは2025年2月3日、フラッグシップSUV「X7」をベースにした日本オリジナルのコンセプト・モデル「BMW X7錦ラウンジ(NISHIKI LOUNGE)」を発表した。

このX7錦ラウンジは、ラグジュアリー・ブランドとしての一面を表現すると同時に、BMWブランドの世界観を表現したモデルで、日本の伝統工芸をつぎ込み、その魅力を高めたコンセプト・モデルだ。

X7をベースにした限定モデルは、2021年9月に発表した「BMW X7西陣エディション(NISHIJIN EDITION)」以来、約3年ぶりとなる。

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今回発表の「BMW X7錦ラウンジ」は、「X7西陣エディション」から時間が流れ、夜のとばりが下りた世界を表現している。「星がきらめく、美に満たされたやすらぎの空間」をコンセプトに、京都の伝統工芸の技による星空の広がりを芸術的に表現し、オーナーに特別なひと時を授けている。

コンセプト・モデルの名称に「錦」を用いたのは、「錦」は色とりどりの糸で織られた絹織物だけでなく、自然の彩りや「心の錦」「錦心」など、心の美しさを表す単語でもあるという理由からだ。なおかつ「錦」の語源は「二色」であることから「夜のとばりがおりて輝く星」と「二つの美しい色できらめく世界」がラウンジ空間のイメージと合致することに由来している。

「BMW X7錦ラウンジ」の外装は、二色で表現した専用2トーン塗装で、BMW Mトリコロール・カラーの中心色であるブルーであり、BMWブルーの中でも、最も柔らかな色調であるBMW Individualカラーのベルベット・ブルーをメインカラーに用い、宇宙に輝く星雲の煌めきを表現するため、ルーフ部分はスペースシルバー塗装としている。

また、外装には、宝石のような無限の輝きを放つ「クリスタル・ライト・ヘッドライト」、優しい光を放つ「アイコニック・グロー」を装備。内装には1万5000個ものLEDにより青白い星の光を夜間に主張する「パノラマ・スカイルーフ」、地上に輝く光を音で表現する「B&Wダイヤモンド・サラウンド・サウンド・システム」、光を反射した上質な輝きを放つ「クラフテッド・クリスタル」を装備している。

フロアマットは、川島織物セルコンによって仕上げられている。光り輝く安らぎの夜空を、一本の糸を部分的に染め分ける染色方法である「絣染め」を用いて表現。扱いが難しい絣を用い、また、宇宙を表現するために、絣糸、紫、紺、黒の4色の中から選んだ5本を撚り合わせた7種類の撚糸を使用している。

この川島織物セルコンは、1843年に京都で創業した織物メーカーであり、古くは明治宮殿や京都迎賓館、数々のラグジュアリー・ホテルに織物を納入するなど、その唯一無二のクオリティが高く評価されている。また熟練の職人による伝統的な手織り技術に加え、テクノロジーを駆使した機械織りも積極的に取り入れ、文化の継承と未来へつながる技術革新の探求に力を注いでいる。

さて、トリム、シフトスイッチ、iDriveコントローラー周りは、楽芸工房によって仕上げられている。広大な宇宙空間と煌めく星々を箔泊装飾で表現することで、車室内を豪華絢爛に彩っている。漆を接着剤として利用し、使う量を繊細に操ることにより、貼り付ける箔の輝き、色味を変化させ、繊細な輝きを演出している。

楽芸工房は、京都・西陣で箔屋としての歴史を重ねてきた村田商店の直営工房・意匠部として平成元年に創業し、西陣織の特徴のひとつである引箔の製造を行なっている。

300年以上前に開発されたと言われているこの引箔による箔を織り込む技術を、楽芸工房は今もなお支え守り続け、世界に誇る西陣織の芸術性と高度な技術を継承し、そして伝統工芸の枠を超えた新たなモノづくりにも積極的に取り組んでいる。

センター・コンソールは、kuska fabricと楽芸工房によって仕上げられている。宇宙空間の果てしない広がりを丹後織と箔装飾で表現することで、日本独特の和のイメージと、ドイツのクラフトマンシップを融合している。

「星がきらめくやすらぎの空間」をコンセプトに、機械を使用することなく手織りのジャガード織りにこだわり、さらに、4mm、3mm、2mmとレザーの太さを変えることによって平面的ではなく、繊細かつ立体的な仕上がりとし、その上に施された箔装飾によって星がきらめく世界観を表現。

kuska fabricは1936年にちりめん製造販売業を開始し、素材を活かし、職人の手仕事から生まれる豊かな膨らみと陰影、そして優しい風合いを生み出している。「丹後織物300年の美しいものづくりと誇りを胸に」唯一無二のグローバル・ブランドを目指している。

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