BMWジャパンは2021年9月22日、スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)の最上級ラグジュアリーモデル「X7」をベースに、日本が世界に誇る西陣の色彩芸術をインテリア・トリム、フロント・センターアームレストに採用した限定モデル「X7西陣エディション」の受注を、BMWオンラインストアで開始しました。台数は3台限定で、デリバリーは2021年末以降が予定されています。
BMWオンラインストア:https://online-store.bmw.co.jp/
X7は、高級感溢れる堂々としたデザインとラグジュアリー・モデルに相応しいロングホイールベースならではの乗り心地、最大7人乗りの高い実用性を備えたエグゼクティブ向けのモデルです。
今回発表した限定モデル「X7西陣エディション」は、48Vマイルドハイブリッド・テクノロジーを搭載したX7 xDrive 40d ピュアエクセレンスをベースに、BMW Individualによる内外装に加え、日本が世界に誇る西陣の色彩芸術をインテリアのトリムやフロント・センターアームレストに採用した特別なモデルです。
ボディ色は、BMW Individualカラーのアメトリンを採用。複数の顔料を巧みに使い、多層塗りによる深みのある色彩を実現しており、このBMW Individualアメトリンは、光のうつろいによる色彩の変化を感じられるカラーです。
塗料には、アルミ・フレークやマイカといった複数の顔料を使い、塗装面は下塗りからカラー層、クリアコートまで平滑性に拘って丁寧に塗り重ねることで、色彩の深みを出し、光の光度や角度により宝石のアメトリンのように紫色から、赤、青、黄色と言った複雑かつ美しい輝きを放つ最上級の塗装です。
インテリアは、アイボリーホワイト・カラーのBMW Individualフル・レザーメリノ、BMWアルカンターラ・ルーフライナーを採用することで、高級感を演出しています。そしてこのX7西陣エディション、日本が世界に誇る西陣の色彩芸術をインテリア・トリム、フロント・センターアームレストに採用しています。
インテリア・トリムは、京都・西陣で箔屋としての歴史を重ねてきた村田商店の直営工房となる有限会社楽芸工房が手掛けています。西陣織では和紙に施す箔をインテリア・トリムに直接装飾しており、「五色金重ね」という、金銀箔や顔料を表面に塗っては敢て塗りつぶし、架飾工程を5回も繰り返すことで色彩に深みを出しています。幾重にも重ねられた金銀箔や様々な顔料による立体的な輝きと深みのある色彩が、室内に入り込む光を受けて季節や時間毎に表情を変え、優雅さをたたえた高貴で、至高のラグジュアリーな室内空間を生み出します。
フロント・センターアームレストは、西陣織の高い技術と芸術性を発信し続ける1889年創業の老舗西陣織メーカーである株式会社加納幸が手掛けています。箔装飾したメリノ・レザーを極めて細く裁断し、その一本一本の表面を引いて確かめながら絹の経糸(たていと)と繊細に織り込むという西陣の引箔技法を用いた他に類を見ない技術力と芸術性の高い室内装飾を実現しています。
レザーのしっとりした質感を残しながらも、立体感のある織の一目一目から優雅な光と色彩を放ちます。さらに、卿雲(けいうん:吉兆のこと)をイメージした白い立体模様の織を加えることで、日中の陽の光だけでなく夜間でも、西陣織加装飾の存在感を維持し、優雅な雰囲気を高める演出も行なわれています。
このX7西陣エディションは、光と色彩のうつろいをコンセプトに、X7の存在感のあるエクステリアと、明るく開放的で高品質なインテリア空間に降り注ぐ光が時間と共にうつろう様を、日本とドイツのクラフトマンシップによる色彩技術によって表現した一無二の限定車です。