BMW ミドルクラスの電気自動車「iX3」を発売

BMWジャパンは2021年11月4日、プレミアムミドルクラスSAV(スポーツ・アクティビティ・ヴィークル)「X3」のラインアップに、新たに電気自動車「iX3」を追加し発売を開始した。デリバリーは11月以降が予定されている。

X3はプレミアムミドルクラスのSAVで、オフロードの走破性を極めたSUVの機能に、BMWらしいドライビングプレジャーと、スポーツモデルに引けを取らない俊敏な走りを実現したモデルだ。

今回、ラインアップに加わるiX3は、2020年7月にヨーロッパで追加発売され、1回の充電で長距離走行を実現できる電気自動車バージョンであり、フル充電で460kmの走行が可能である。

iX3 のデザインは現行のX3をベースにしているが、電気自動車であることを主張するデザイン要素を追加している。BMWロゴのまわり、キドニーグリルのまわり、リヤスポイラーの一部、スアート/ストップボタン、シフトノブのまわりなどをブルーとし、通常のX3とは異なる存在であることを示している。

搭載されるバッテリーは容量80kWh(実質使用可能容量73.83kWh)のバッテリーパックを搭載し、WLTPモードで最大460kmの航続距離を実現。リヤアクスルに搭載された210kW(286ps)/400Nmの電気モーター1基で駆動し、0-100km/hの加速は6.8秒。電子リミッターが作動する最高速度は180km/hとなっている。

バッテリーは188個の角型セルで構成され、トータルで400V/232Ah。フロアに配置されているため、重心がエンジンモデルより75mm低くなっている。対応する急速充電器は最大80kW(ヨーロッパ仕様は150kW)での充電が可能で、自宅や公共の普通充電設備では最大9.6kWでの充電が可能。80kWの急速充電利用時は70分以内で約80%までの充電が完了し、10分の急速充電では約80km航続距離を伸ばすことができる。

普通充電においては一晩(約8時間)で、0から100%の状態まで充電できる。なおリヤアクスルにモーター駆動ユニットをマウントしているためトランクルームは、従来のX3よりも40L小さい510Lとなっている。

電動パワートレーンは、BMWの第5世代のスケーラブル・エレクトリック・ドライブトレーンで、既存の「i3」よりもコンパクトな設計で、電気モーター、トランスミッション、パワーコントロールユニットを1つのコンポーネントにまとめているの特長。モーターは電磁石同期式でレアアースを使用していないため、旧モデルに比べて製造コストを大幅に削減している。

iX3の装備は、エンジン搭載モデルに準じており、コネクテッド・ドライブ、ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能、ドライビング・アシスト・プロフェッショナルなどを含むフル装備の運転支援システム、インテリジェント・パーソナル・アシスタント、AMAZON Alexaなどを標準搭載している。

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