BMWジャパンは2023年10月25日、プレミアム・スモール・コンパクト・セグメントのSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)「X2」をフルモデルチェンジし、「ジャパンモビリティショー 2023」でワールドプレミアを行ない、2024年型モデルとして販売を開始した。
デリバリーは、X2 xDrive20iが2024年第1四半期以降、X2 M35i xDrive、iX2 xDrive30は2024年第2四半期以降となっている。
2代目となる新型X2は、Xモデルらしいオフロード性能と都会的な存在感を併せ持つクロスオーバー・モデルだ。スタイリッシュなクーペ・デザインを取り入れることにより、都会でも、郊外でも、あらゆるシーンで存在感を強調する。
ボディサイズは、全長4554mm〜4567mm、全幅1845mm、全高1560mm〜1575mm、ホイールベース2690mm〜2692mm。グレードは、2.0Lエンジン(204ps/300Nm)搭載のX2 xDrive20i、2.0Lの高出力エンジン(317ps/400Nm)搭載のX2 M35i xDrive、EVモデルのiX2 xDrive30という3機種の展開となっている。
プラットフォームは1シリーズ、2シリーズ、MINIなどでも使用されている横置きエンジン用のUKL2プラットフォームを採用。
他のXモデル同様に、高いアイ・ポイントがドライブ時に安心感をもたらすセミコマンド・シートポジションで、開放感のあるインテリア、多彩な収納機能、自由自在にアレンジ可能なリヤシートなど、アクティブなライフスタイルに柔軟に対応する使い勝手の良さと、俊敏で爽快な走りを兼ね備えたモデルだ。
フロント・デザインは、力強くシャープな印象を与える大型のキドニー・グリルと、BMWデザインの意匠の1つである環状のシグネチャーを2回繰り返すツイン・サーキュラーを進化させたアダプティブLEDヘッドライトが特長だ。
リヤは、ワイドで力強さを強調する水平方向のキャラクター・ラインと、立体的なLEDリヤ・コンビネーションライトを装備。ボディサイドは、ドアパネルと一体化させたフラッシュ・ハンドルの採用により空力特性に優れ、スポーティかつエレガントな印象となっている。
インテリアは、メーターパネルとコントロール・ディスプレイを一体として大型化させ、運転席側に傾けることで視認性を高め、タッチ操作による操作性を高めたBMWカーブド・ディスプレイを採用している。
さらに、シフトレバーを廃止し、センター・アームレストに操作系を全て納めることで、モダンな印象を高めている。また、センターコンソールにスマートフォンを置く事で、充電も可能になるなど利便性も高めている。
リヤは、大人3名が座れる空間を確保し、40:20:40分割可倒シートの採用により、ラゲッジ・スペースを有効活用することが可能。X2 M35i xDriveのラゲッジスペースは、大人3名乗車時には560L、リヤシートを前方に全て倒すことで最大1470Lにまで拡大することができる。
パワートレインは、X2 xDrive20iは、最高出力204ps/5000rpm、最大トルク300Nm/1450-4500rpmを発揮する高効率な2.0L直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリンエンジンに、ダイナミックな走りを実現する7速DCT、快適性と操舵性を両立させるアダプティブMサスペンションを搭載している。
X2 M35i xDriveは、BMW M社が開発する、本格的なサーキット走行で培われた技術を取り入れ、走行性能を高めたMパフォーマンス・モデルでで、最高出力317ps/5750-6500rpm、最大トルク400Nm/2000-4500rpmを発揮する。
左のパドル・シフトを1秒間引くことで、すべてのパワートレインとシャシー・システムを最もスポーティな設定に切り替えられるMスポーツ・ブースト機能付き7速DCT、4輪駆動システムxDrive、フロント・アクセルに組み込まれた機械式リミテッドスリップ・デファレンシャル、アダプティブMサスペンションを組み合わせることで、ダイナミックなMパフォーマンス・モデルに相応しいドライビングプレジャーを実現する。
電気自動車のiX2 xDrive30は、最高出力190ps(140kW)、最大トルク247Nmを発揮する電気モーターを前輪、後輪に配置した4輪駆動モデルだ。システム・トータルでの最高出力は272ps、最大トルクは494Nmであり、0-100km/h加速はを5.6秒。ボディ床下に収納されているリチウムイオン・バッテリー容量は66.5kWhで、一充電での走行可能距離は417-449km(ヨーロッパ走行モード)となっている。
もちろん全モデルが高度運転支援システム、BMWコネクテッド・ドライブ、音声対話型インテリジェント・パーソナル・アシスタント、クラウド・ベースのAMAZON・アレクサ対応の先進装備を標準装備している。