BMWジャパンは2021年1月26日、BMW M社が開発しサーキットでの運動性能を極限まで追求したMハイパフォーマンスモデル「M3」(G80型)、「M4」(G82型)を発売しました。デリバリーは3月以降が予定されています。
迫力あるデザイン
M3/M4のフロントのデザインは、迫力ある縦型の大型キドニーグリルを採用し、水平方向にはダブルバーを採用。大出力に合わせエンジンの冷却性能を高めるために大型のエアインテークを採用することで、他のモデルとの差別化をはかっています。
サイドのデザインは、Mモデル専用となるサイドギル、ドアミラー、ダウンフォース性能を重視したリヤスポイラーを標準装備。リヤデザインでは迫力のあるMスポーツ エキゾースト、空力特性を高めるためのディフューザー、さらにトレッドをワイドにすることで、ハイパフォーマンスモデルであることを強調しています。
インテリアでは、Mスポーツシート、Mロゴが輝くドアシル、Mモデル専用にデザインされたメーターパネル、M専用ステアリングを採用することで、車内にいても、高揚感の高まるデザインで統一。よりスポーツ走行に適したMカーボン バケットシートもオプション設定されています。
コンペティション仕様は510ps
M4だけにベースモデルを設定し、最高出力480ps/6250rpm、最大トルク550Nm/2650-6130rpmを発生する3.0Lの直列6気筒BMW Mツインパワー ターボ エンジンを搭載し、0-100km/h加速は4.2秒。M3とM4のコンペティショングレードではさらに出力を高め、最高出力510ps/6250rpm、最大トルク650Nm/2750-5500rpmを発生します。
圧力損失を最小限にし、流体抵抗も極めて低く抑えることでレスポンスを最適化し高効率を実現した吸気ダクト、軽量かつ高回転まで最大限のパワーを生み出す鍛造ピストン、最適化されたブースト圧で迅速かつダイナミックなレスポンスを発揮し低回転時でも高いトルクを実現するツインターボチャージャーを採用するなど、サーキットで培われた多くの技術が投入されています。
トランスミッションは、ドライブロジック付きの8速MステップトロニックATを採用し、サーキット走行から快適な街中での走行まで、あらゆる場面に対応。さらに、M4にはマニュアル トランスミッションも設定されています。
ボディを含め、ドライブトレーンを構成する各種パーツには、アルミニウムを多用することで軽量化をはかり、運動性能を向上。さらにMアダプティブ・サスペンションを標準装備することで、スポーツドライビングでの運動性能と、街中走行時の乗り心地を両立させています。
サーキットでのハードな走行を可能とするため、耐熱、耐フェード性能に優れた大径ブレーキディスク、軽量化された6ポッドMコンパウンドブレーキを標準装備。さらに、オプションで耐摩耗性能、耐熱性能をより高めたMカーボンセラミック ブレーキも設定されています。
なお燃費はWLTP(ヨーロッパ)モードで、M3コンペティションが10.1km/L、M4コンペティションは9.8km/Lとなっています。
トラックパッケージ
コンペティショングレードより、さらに極限的なサーキット走行を可能とするトラックパッケージ モデルが、M3、M4のラインアップに設定されています。運動性能をより高めるため、先進安全機能の装備を除去することで約25kgの軽量化を実現しています。
一方、Mドライバーパッケージ、Mカーボンセラミック ブレーキ、Mカーボンバケットシート、Mドライバーパッケージなどを標準装備とするなど、よりサーキット走行を意識した仕様となっています。
最新の運転支援システムやコネクティビティを搭載
新型M3、M4のコンペティションには、高性能3眼カメラ&レーダー、および高性能プロセッサーによる高い解析能力の最先端運転支援システムが標準装備しています。
高速道路での渋滞時において、ドライバーの運転負荷を軽減し、安全に寄与する運転支援システム「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」が装備され、一定の条件下において、ステアリングから手を離しての走行が可能なモデルへと進化しています。
またコネクティビティでも大幅な進化を遂げ、「OK、BMW」と話し掛けることで、車両の操作、目的地の設定等が可能に。Apple CarPlayへの対応とBMWコネクテッドドライブが標準装備され、スマートフォンで事前に検索した目的地を車両に送信するなど、利便性を大幅に向上。また、車両のキーを持っていなくてもiPhoneをドアハンドルにかざすことで、ロック解除/施錠、さらには、エンジンの始動もできるようになっています。