BMWグループは2017年12月18日、2017年の年初に掲げた「年内、グローバルで10万台以上の電気駆動車を販売する」という目標を達成したと発表した。これを記念して、ミュンヘン北部にあるBMWグループ本社ビル「フォー・シリンダー・ビル」に光のインスタレーションでバッテリー風の装いを施し、モビリティの未来へ向けた道筋を示した。
BMW AG取締役会会長 ハラルド・クルーガー氏は、次のようにコメントしている。
「当社はお約束を果しました。この高さ99メートルの光のインスタレーションは、エレクトロモビリティの時代に向けたサインです。年間10万台の電気駆動モデルを販売したことは記念すべき出来事ですが、これは当社にとっての始まりに過ぎません。2013年にBMW i3を導入して以来、当社は20万台以上の電気駆動モデルを販売しており、2025年までに電気駆動モデル25車種を取り揃える予定です。早い段階でエレクトロモビリティに注力したことが、この成功を呼び込んだのです。そしてエレクトロモビリティは、今後も当社の将来的な成功のための尺度となり続けることでしょう」
BMWグループは、2025年までにグローバルで、ピュアEVモデルおよびプラグイン・ハイブリッド・モデルを25車種にする予定。2021年から利用可能となる予定の第5世代の電動ドライブ・トレイン/バッテリー・テクノロジーは、拡大・縮小搭載が可能なモジュール式電動化キットを使用して全てのモデル・シリーズに搭載でき、その結果将来のモデル・シリーズはあらゆるタイプのドライブ・トレインに適合する。またBMW iブランドは、すでにBMW i1~i9、BMW iX1~iX9の命名権を確保している。来年にはBMW i8ロードスターが発売され、2019年にはMINIのピュアEVが導入される。また2020年にはBMW X3の電気駆動モデル、2021年には同ブランドの新たなテクノロジー・フラッグシップとなるBMW iNext(アイネクスト)によって、初めて自律走行、新しいインテリア・コネクティビティ機能にエレクトロモビリティを組み合わせた量産モデルが登場する予定となっている。