BMW 新型3シリーズのモデル・ラインアップを拡大

BMWは、2019年5月24日に新型3シリーズのラインアップに、クリーン・ディーゼルエンジンを搭載した「320d xDrive」を追加し販売を開始した。また、プラグインハイブリッド・モデル「330e M Sport」、直列6気筒をエンジン搭載した「M340i xDrive」のプレオーダー受付も開始した。「330e M Sport」、「M340i xDrive」は9月下旬より順次納車を開始する予定だ。

320d xDrive

新型320d xDriveは、低回転域と高回転域で切り替わる2ステージ・ターボをBMWとして初めて2.0L・直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・ディーゼルエンジンに採用し、低回転域での加速性を向上させるとともに、BMWの4輪駆動システムxDriveを装備している。

xDriveは、走行中にセンサーが常に路面状況を検知し、車両速度やドライバーのステアリング操作に応じて、電子制御で前後トルク配分を最適化し、常に安定した走行を実現している。そして、通常走行時には後輪にほぼ100%エンジン・トルクを配分し、燃費効率をより高めている。xDriveと低回転から大きなトルクを発生する新世代のBMWディーゼルエンジンと組合せにより、さらなる燃費効率の向上とダイナミックかつ安定した走りを実現したモデルだ。

【BMW 320d xDrive 諸元】

  • ボディサイズ:全長4715mm、全幅1825mm、全高1450mm(M Sportは全高1440mm)、ホイールベース2850mm
  • 車両重量:1680kg、車両総重量1955kg
  • 排気量:1995cc
  • エンん人:直列4気筒ディーゼル
  • 最高出力:190ps/4000rpm
  • 最大トルク400Nm/1750-2500rpm
  • 燃費:WLTC燃費消費率15.3km/L
330e M Sport
330e M Sport

330e M Sport

新型BMW 3シリーズの電動化モデル「330e M Sport」は、先代モデルから約80%容量を拡大した10.3kWhのリチウムイオン・バッテリーと最高出力83kWのモーター、そしてエンジンは2.0L・直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・エンジンを搭載したプラグインハイブリッド・モデルだ。

BMW 330e M Sport

エンジンとモーターの組合せによって最高出力292ps(エキストラ・ブースト・モードを使用時)、最大トルク420Nmを発揮。0-100km/h加速5.9秒という動力性能を備えており、走り出しから快適な加速感とパワー&ダイレクト感のあるスポーツドライビングが楽しめる。また、電気モーターのみで120km/hまで、バッテリーのみで最低59kmのゼロエミッション走行が可能だ。

BMW 330e M Sport

【BMW 330e M Sport 諸元】

  • ボディサイズ:全長4717mm、全幅1827mm、全高1450mm、ホイールベース2851mm
  • 車両重量:1810kg、車両総重量2085kg
  • 排気量:1998cc
  • エンジン:直列4気筒ガソリン
  • 最高出力:292ps(215kW)
  • 最大トルク420Nm
  • 充電電力使用時走行距離:59km
M340 xDrive
M340 xDrive

M340i xDrive

3.0L・直列6気筒Mツインパワー・ターボ・エンジンを搭載した新型M340i xDriveは、公道での実用性とサーキット走行を両立させたMパフォーマンス・モデルだ。最高出力387ps/5800rpm、最大トルク500Nm/1800-5000rpmを発生。0-100km/h加速は4.4秒を実現している。

また、サーキット走行を想定し、Mスポーツディファレンシャルや、アダプティブMサスペンション、Mスポーツ・ブレーキを採用すると同時に、ハイ・パフォーマンス冷却システムとディスクブレーキを含むMテクノロジー・パッケージを搭載。そして、サテン調のクローム加飾を施したキドニー・グリルやミラーキャップ、エアインテークを装備し、よりアグレッシブなデザインとなっている。

BMW M340i xDrive

【BMW M340i xDrive 諸元】

  • ボディサイズ:全長4718mm、全幅1827mm、全高1447mm、ホイールベース2851mm
  • 車両重量:1730kg、車両総重量2005kg
  • 排気量:2998cc
  • エンジン:直列6気筒ガソリン・エンジン
  • 最高出力・387ps/5800rpm
  • 最大トルク500Nm/1800-5000rpm

先進安全技術

また、2019年夏以降販売される、これらのモデルにハンズオフ(ACC作動時の手放し運転)機能が搭載される。「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」とは、高速道路でACCを作動させて走行中の渋滞時において、ドライバーの運転負荷を軽減し安全に寄与する運転支援システムだ。この機能では、ドライバーは前方に注意するとともに、周囲の道路交通や車両の状況に応じて直ちにハンドルを確実に操作することができる状態にある限りに、ステアリングから手を離しての走行が可能だ。

もちろんすでに新型3シリーズに搭載されている最新の運転支援システム、標準装備となるパーキング・アシスタントには、新型8シリーズから導入されたリバースアシスト機能が採用されている。これにより、車両が直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となる。この機能を活用することで、例えば日本に多数点在する細い道での対向車とのすれ違いに困った際など、安全かつ正確に元のルートに復帰することができる。

またBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントも搭載される。AI技術を活用することで、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となる最新の機能だ。今までの音声入力と異なり、より自然な会話に近い言葉で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にする他、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習し、長く乗り続けるほどドライブにおける真のパートナーとしての役割を担うことができる。

BMWのインテリジェント・パーソナル・アシスタントの最たる特徴は、ドライバーが起動時に呼びかけるシステムの「名前」を自由に付けることが可能な点である。例えば、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントを起動する際、「OK、BMW」だけでなく、「XXX(例:サン・シリーズ)」と、呼びかける言葉を任意に設定することが可能だ。

さらに新型3シリーズの共通装備として、BMWコネクテッド・ドライブを標準装備する。BMWコネクテッド・ドライブは、常時通信できる車載通信モジュールを搭載しており、ドライバー、クルマ、そして取り巻く情報をITネットワークで繋ぐことで、「もしもの時に備える万全の安全性」、「カーライフを進化させる革新の利便性」、「充実の情報と最新のエンターテインメント」を提供する総合テレマティクス・サービスだ。

また、スマートフォン向けアプリの導入により、車両情報やニュースなどへのアクセスができ、利便性を向上させるサービスを提供している。最新のスマートフォン向けアプリ「BMW Connected」を導入し、車両、ユーザー、情報をシームレスに繋げ、より快適でスマートなモビリティ・ライフをサポートする新しいパーソナル・アシスタント・サービスを実現している。

【価格(税込)】

  • 320d xDrive:578万円
  • 320d xDrive M Sport:629万円
  • 330e M Sport:654万円
  • M340i xDrive:962万円

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