2012年8月22日、BMWはニューBMW 3シリーズ・セダンのラインアップに、直列4気筒クリーン・ディーゼルエンジンを搭載した「ニューBMW 320d BluePerformance(ブルーパフォーマンス)」を追加し、同日から受注を開始したと発表した。デリバリーは9月からを予定している。
今回発表されたBMW 320d BluePerformance は、これまでのX5 xDrive 35dで採用されているアドブルー(尿素水溶液)による尿素還元方式ではなくNOx(窒素酸化物)吸蔵還元触媒を装備。メンテナンス・フリーの「BMW BluePerformance テクノロジー」を採用しているのが特徴だ。
このNOx(窒素酸化物)吸蔵還元触媒により世界最高水準の排出ガス基準である日本のポスト新長期規制に適合している。
搭載されるエンジンは、2.0L直列4気筒のツインパワー・ターボ・ディーゼルエンジンで、最高出力は135kW(184ps)/4000rpm、最大トルクは380Nm/1750rpm-2750rpmを発生。このエンジンはアルミ製のクランクケース、コモンレール直噴、可変ジオメトリーターボを備えているのが特徴だ。
燃費対策としてオート・スタート/ストップ機能、ブレーキエネルギー回生システムも装備。トランスミッションはガソリン車と同様に8速ATを組み合わせている。燃費(JC08 モード)は、クリーン・ディーゼル・モデルとして国内No.1 となる19.4km/L の低燃費を実現している。
注目の価格は、高価なクリーン・ディーゼルエンジンの搭載にもかかわらず、直列4気筒ガソリン・エンジン搭載モデルであるBMW 320iに対してプラス20万円の470万円からと相当に戦略的な設定になっている。