BMWジャパンは2023年3月7日、ディーゼルエンジンを搭載する25車種(MINI ディーゼル含む)・11万台のEGRに不具合があるとしてリコールを届け出た。
このリコールは29件の市場からの報告により実施された。不具合の内容はディーゼルエンジンの排気ガス再循環装置(EGR)モジュールが、経年変化により冷却水が漏れるものがあるというもの。
その場合、排気ガスに含まれる煤が冷却水と混合して排気ガス再循環装置(EGR)モジュールの内部に堆積し、高温になった堆積物がインテークマニホールドに流入し付着。インテークマニホールドが溶損する可能性があり、最悪の場合、火災に至るおそれがあるというもの。
対策は該当車両の全車両、エンジンコントロールユニット(DDE)のプログラムを対策プログラムに書き換え、冷却水の漏れやエンジン過熱を早期に感知させ、警告灯を点灯させるようにする。さらに、インテークマニホールドの溶損が拡大する前に保護機能を作動させるとともに、エンジン警告灯を点灯させ、出力を制限させるようにする。 なお、過去に冷却水補充の履歴が確認できた場合は、排気ガス再循環装置(EGR)モジュールの点検を行ない、必要に応じて対策品と交換することになる。
該当車両は、2015年2月〜2022年6月の間に製造されたBMW 118d 、218dアクティブツアラー、218dグランドツアラー、320d、320dグランツーリスモ、523d、523dツーリング、740d xDrive、740Ld xDrive、840d xDriveカブリオレ、840d xDriveクーペ、840d xDriveグランクーペ、X1 xDrive 18d、X3 xDrive 20d、X3 M40d、X5 xDrive 35d、X6 xDrive 35d、X7 xDrive 35d、MINI クーパー D クラブマン、MINI クーパー SD クラブマン、MINIクーパー SD、MINI Cooper SD 5ドア、MINIクーパーD クロスオーバー、MINIクーパーD クロスオーバー A4、MINIクーパー SD クロスオーバー A4という25車種で、合計11万427台となる。