BMWジャパンは2022年6月13日、2005年〜2011年に生産された車両のエンジン部品に不具合があるとしてリコールを届け出た。なおこのリコールは2018年、2019年にも届出が行なわれたが、改善内容が不十分であったため、改めてリコールされている。
なおこの不具合は4件の市場からの報告により行なわれている。不具合の内容は、エンジンのブローバイヒーターのプラスチック製造が不適切なため正温度特性(PTC)ヒーターエレメントへの絶縁体に不規則性が生じ、時間の経過とともに正温度特性(PTC)ヒーターエレメントがショートする可能性があり、このヒーターはヒューズによって確実に保護されない状態であった。
そのため、正温度特性(PTC)ヒーターエレメントが異常発熱して外装が溶け、エンジン警告灯が点灯し最悪の場合、火災に至るおそれがある。
対策は、該当車両のブローバイヒーターの点検を行ない、不具合が確認された場合は対策品と交換する。また、同時にエンジンワイヤーハーネスとブローバイヒーター間に7.5Aの保護ヒューズを追加し容量の最適化を行なうことになる。
該当車両は、2005年〜2011年に生産された、130i、323i、325i、330Xi、350Xi、325iツーリング、525i、525iツーリング、530i、530iツーリング、630i、X1 xDrive 25i、X3 2.5 Si、X3 3.0Si、X5 3.0si、Z4 sDrive 23i、Z4 25i、Z4 3.0 Si、Z4クーペ 3.0 Siという21車種で、合計5万2527台となっている。