2015年5月26日、BMWジャパンは、プレミアムコンパクト・セグメント初の7人乗りMPV「2 シリーズ グラン ツアラー」を発表し、6月6日から販売を開始する。
2 シリーズ グラン ツアラーは、BMWとして初のFF駆動を採用した2シリーズ アクティブツアラーの発展型MPV(多目的車)で、ダイナミックなスタイリングとスポーティな運動性能に加え、7人乗り・3列シートを採用する。広い室内空間と使い勝手の良さや快適性を融合している。もちろんBMWとしては初のMPV(多目的車)だ。ターゲットユーザー層は、子育て中の若いファミリー世代がメインになる。
ボディサイズは、全長4565㎜、全幅1800㎜、全高1645㎜、ホイールベース2780㎜とCセグメントよりわずかに大きいサイズ。先行した2シリーズ アクティブツアラーに比べ、全長で215㎜、ホイールベースは110㎜長くなっている。
このコンパクトなボディ・サイズで、2列目と3列目シートは、乗車人数や荷物の量に合わせて多彩なシート・アレンジが可能で、2列目シートは40:20:40、3列目シートは50:50の分割可倒式となっている。3列目シートはラゲッジフロア下に収納でき、3列目シートを倒すとラゲージ容量は560L、2列目、3列目シートのバックレストを全て倒すと1820Lに拡大する。フロアはほぼフラットになり、大量の荷物が積載できる。
2シリーズ グランツアラーに搭載されるエンジンは、BMWグループの新世代モジュラー・エンジンを搭載。218i グランツアラーは1.5L・直列3気筒ガソリン直噴ターボ(136ps/220NM)、220iは2.0L・直列4気筒ガソリン直噴ターボ(192ps/220Nm)で、いずれも高精度直噴システム、無段階可変バルブリフト・システムのバルブトロニック、可変バルブタイミング機構(ダブルVANOS)を組み合わせたツインパワー・ターボ・テクノロジーを採用している。
さらに2シリーズ グランツアラーには、2.0L・直列4気筒ディーゼルを搭載した218dが設定されている。燃圧2000barのコモンレール直噴と可変ジオメトリーターボチャージャーを組み合わせて、出力は150ps/330Nm。なお、燃費は218iが16.5㎞/L、220iが15.8㎞/L、218dは21.3㎞/Lで,218dは輸入車トップの燃費を誇る。全モデルが新エコカー減税対象モデルになっている。
トランスミッションは218iのみが6速AT、220i、218dは8速AT。いずれもオートスタート&ストップ、減速エネルギー回生、ECOPROモードを選択するとコースト機能も使用できるようになっている。
シャシーは、フロントがストラット式、リヤがマルチリンク式サスペンションを採用。電動パワーステアリングはシングルピニオン式電動EPSを装備し、フロント部の高いボディ剛性などにより俊敏なハンドリングをFF駆動方式でも実現した。
さらにエンジン、ブレーキを自動制御することで、コーナリング時の走行安定性とハンドリング性能を向上させる「パフォーマンス・コントロール」を採用している。これはアンダーステアの兆候が出ると、システムがコーナー内側のリヤホイールに軽くブレーキを作動させ、エンジンの駆動トルクを増加させることで外側のホイールへの駆動力を高め、コーナーでの駆動力を最適に制御。結果、減速することなくニュートラルなハンドリング特性を回復し、優れたロードホールディング性能とダイナミックなコーナリングをができるのだ。
全モデルが運転支援システム「ドライビングアシスト」、LEDヘッドライト、リヤカメラ、ナビシステムなどが標準装備される。さらに「アドバンスド・セーフティパッケージ」を選ぶと、レーダーによるアダプティブクルーズコントロール、ヘッドアップディスプレイなどを装備できる。
2シリーズ グランツアラーのグレードはレス装備仕様のスタンダード、ラグジュアリー、スポーツ(220i グランツアラーに設定)、Mスポーツという4グレードが設定されている。