【BMW】スポーツ性能を訴求するコンパクトクーペ「2シリーズ」を新設定し発売開始

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ロングノーズ、スモールキャビンで、ノスタルジックなクーペスタイルの2シリーズ クーペ

2014年2月26日、BMWジャパンは新たなCセグメントのプレミアム・コンパクト「2シリーズ クーペ」を発表し、同日から発売を開始した。最近ではメルセデスがCLA、アウディがA3セダンを同クラスに投入しているが、BMWは2ドアクーペというボディスタイルでこのクラスに参入することになる。

新登場の2シリーズ・クーペは、1966年に登場した「BMW 02シリーズ」の系譜を受け継ぐモデルというポジショニングが与えられている。型式名はE82/E88からF22へと変わり、スポーティなデザインと圧倒的な運動性能により、プレミアム・コンパクト・セグメントにおける新たなベンチマークを確立するモデルとされる。

また、この2シリーズ クーペはこれまであった1シリーズ クーペが新たに独立したシリーズに置き換えられ、今後はカブリオレも追加される予定だ。

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新型2シリーズのボディサイズは、全長4440mm(M Sportは4470mm)、全幅1775mm、全高1420mm(M Sportは1410mm)、ホイールベース2690mm、車両重量は1450kg~1570kgで、4名定員。実質的にはCセグメント・プラスのサイズである。グレードは2.0L・4気筒ターボ搭載モデルが220iクーペでSportとM Sportを用意。3.0L・6気筒ターボ搭載モデルがM235iとなる。なおM235iという機種名は、従来の1シリーズに存在したのと同様に、BMW M社がチューニングしたエンジン、シャシーを搭載した本社ライン生産モデルで、通称は「Mパフォーマンス・シリーズ」と呼ばれる。

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2.0L・4気筒ターボ(N20B20型)は、3シリーズにも搭載されているツインスクロールターボ装備のセンター直噴タイプのエンジンで、184ps/270Nmの出力。235iに搭載される3.0L・直6ツインスクロールターボ(N55B30型)は326ps/450Nmときわめて強烈で、0-100km/hは4.8秒。トランスミッションはいずれのエンジンにも8速ATが組み合わされ、235iのみは6速MTも選択できる。

JC08燃費は、220iが16.7km/L、235iはAT車が12.5km・L、MT車は12.0km/L。コースティング機能付きECO PROモード、スタート&ストップシステムも装備している。

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M235i用の直6ツインスクロールターボ直噴エンジン。Mパフォーマンスのロゴ入りエンジンカバーを備える

この2シリーズのアピールポイントは、セグメント唯一のFR駆動システム、縦置きエンジン&トランスミッションを備えること、高出力エンジン搭載によりスポーティなドラインビングと高効率を両立していること。そして、セグメント唯一のクーペボディとダイナミックな走りを備え、特に圧倒的な動力性能を備えたM235iを設定していることだ。

さらに、8.8インチ・ディスプレイを持つiDriveナビゲーションシステムや、衝突回避・被害軽減ブレーキ、SIMカードを内蔵し、BMW SOSコールなどコネクテッド・ドライブやテレマティックスを全車標準装備している。

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エクステリアは、1シリーズとは異なり、フロントマスクはアグレッシブである。フロントロアグリルの左右はダミーグリルだが、その端はスリットが設けられており、前面のエアをフロントホイール側面に流すエアカーテン機能が与えられている。

これはブレーキダストの排出と、ホイール部の空気抵抗低減の役割だ。またリヤのトランクリッドの上部にはスポイラーが設けられている。2人乗りのリヤシートバックは40:20:40の分割可倒式で、完全なトランクスルー式となる。トランクのラゲッジ容量は390L。

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M235iは、アダプティブM サスペンション(電子制御式ダンパー)や、ステアリングギヤ比を可変制御するバリアブルスポーツ・ステアリング、前後とも対向ピストン・キャリパーを備えたMスポーツ・ブレーキを装備している。

BMW 2シリーズ 諸元表

BMW 2シリーズ価格表

BMWジャパン公式サイト

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