2013年8月26日、BMWは車載の通信モジュール(SIMカード)を利用した「BMW SOSコール」「BMWテレサービス」を、今後、BMWの主要モデルに順次標準装備すると発表した。BMW SOSコールおよびBMWテレサービスは、2013年9月2日よりサービスを開始する。
BMW SOSコールは、エアバッグが展開するような重大な事故、側方や後方からの衝突や横転の際に、車両から自動的にSOSコールを発信。コールセンターへの音声接続とともに、車両情報をはじめ、位置情報や衝突状況、エアバッグの展開状況といった情報もデータとして同時に送信。ドライバーが事故の衝撃で意識を失っている場合でも、的確かつスピーディな救急対応が可能である。また自車の近くで事故が発生した場合や、車内で急病人が出たといった緊急時にも、車内のSOSボタンを押すことで、コールセンターに連絡することができる。
BMWテレサービスは車両のメンテナンス情報を送信するもので、コントロールディスプレイに表示される「コンディション・ベーズド・サービス(CBS)」のアイテムが黄色のステータスに変わると、車両が自動的に整備関連の全てのCBSデータを、指定されたBMW正規ディーラーに送信する。送れてきたメンテナンス情報に基づき、ディーラーでは準備を効率的に進められるようになる。
またルームランプやハザードの消し忘れなどで、車両のバッテリー電圧が規定より低下すると、車両からバッテリー異常を自動的にオーナーとBMW正規ディーラーに通知するバッテリーガード(9月下旬よりサービス開始予定)や、路上故障などのトラブルが発生した場合には、車載コントロール・ディスプレイのメニューから連絡できる、「BMWエマージェンシー・サービス」も実施される。