BMWはジュネーブショーに、3シリーズのセダン、ツーリングに続く第3のモデルとして「グランツーリスモ」を出展した。また電動化プロジェクトの先陣を切る計画のBMW iは、「i3コンセプト・クーペ」を、「i8」はコンセプトスパイダーを初披露した。
3シリーズ・グランツーリスモは、3シリーズ・セダンよりホイールベースを110mm延長して2920mmとし、全長は4824mmとセダンより200mmも長く、全高も1489mmと81mmもアップされている。全幅は1820mmだ。またシートの着座位置は59mmアップライトにすることでキャビンのスペースを拡大。クーペのようなボディフォルムを備えながら、より大きなインテリアパッケージを備えている。リヤシートの足元スペースは70mm拡大されているという。またBMWとしては初となるアクティブ・リヤスポイラーを装備していることも注目点だ。
ラゲッジスペースは520Lで、リヤシートを畳めば1600Lの容量となる。リヤハッチは電動式。
搭載されるエンジンはガソリンが4気筒2.0Lの184ps(320i SE)、245ps(328i SE)、6気筒305ps(350iモダーン)、ディーゼルが143ps(318d SE)、184ps(320d SE)という5種類。トランスミッションは6速MTと8速ATだ。
シャシーはロングドライブなどを考慮し、セダンよりスタビリティを高め、乗り心地もより重視されたセッティングにしている。
i3は2013年末発売に向けて進行中
BMW i3はこの年末の発売に向け、概要が次第に明らかになってきた。エアコンはヒートポンプ式を採用し、リチウムイオン電池は空水冷式。またEVの使い勝手を高めるために「e Drive」システムが搭載される。これは電池の消費量や走行可能距離を正確にドライバーに表示する役割を果たす。また「e Drive」はインターネットを使用したナビゲーションも行うことができる。
ドライバーが選択できる運転モードは、エコプロ・プラス、エコ、コンフォートの3種類で、コンフォートモードで160kmの航続距離となっている。エコモードでは航続距離は10%アップし、エコプロ・プラスでは航続距離はコンフォートモードより約25%伸びるようになっている。
そしてすでに明らかにされているように、i3はオプションでレンジエクステンダー用のエンジンを装備でき、その場合は航続距離は300kmに達する。