【BMW】7シリーズがビッグマイナーチェンジ 全モデルに新エンジン、8速ATを搭載

今回のマイナーチェンジでロア・インテークグリルのデザイン、ヘッドライト形状が変更された

2012年9月26日、BMWジャパンは、7シリーズのマイナーチェンジを行い、環境性能と動力性能のさらなる向上とエクステリアデザインの一部変更行った新型7シリーズを同日より発売すると発表した。

BMWのフラッグシップである7シリーズの現行モデルは、2009年に登場し3年ぶりのマイナーチェンジとなるが、フラッグシップモデルに相応しい存在感とスポーツ性能、環境性能を高めている。

まずエクステリアでは独創的なデザインが特徴のLEDヘッドライトを新たに採用(740i、740Liはバイキセノンライトが標準装備)し、ダイナミックなフロントビューを形作っている。このLEDヘッドライトは、LEDリングがスモールライトだけでなくロービームとしても使用されるため、夜間の走行中においてもヘッドライトがリング状に発光する新たなデザイン・アイコンとなっている。

フロントマスクでは、全幅にわたって大きく開いたエアインテーク部には、左右に新たなクロームのストリップが採用され、大型のキドニーグリルとともにフロントマスクの存在感をアップ。このエアインテーク両端に装備されるフォグランプの外側には、フロントホイール回りの空気の流れを最適化し、空気抵抗を低減するエア・カーテンが新たに採用され、エアロダイナミクスの向上を図っている。

インテリアでは、メーターパネルに、多彩な表示ができる液晶パネルの10.25インチマルチディスプレイメーター・パネル(ActiveHybrid 7、ActiveHybrid 7 Lを除く)を新採用。スピードメーターやタコメーターの指針の拡大表示、ドライビングパフォーマンス・コントロールのECO PRO、COMFORT+/COMFORT、SPORT/SPORT+の走行モードに応じて、メーターパネルの色が変化し、各モードに最適な情報をメーターパネルに表示することができる。

エンジンは新世代の直列6気筒、V型8気筒ツインパワー・ターボエンジンを搭載し、全モデルに高効率で定評のある8速ATを採用するなど、「BMW EfficientDynamics エフィシェントダイナミクス」の思想に基づいた最新技術を採用。オートスタート/ストップ機能、エコドライビングをサポートするECO PROモード付きドライビングパフォーマンス・コントロールなども装備。環境性能と動力性能のさらなる向上を実現している。これにより、ガソリン・エンジン車の燃費(JC08モード)は、従来モデルに比べ最大約50%改善している。なおECO PROモードには、新たにコースティング機能が採用され、50km/h以上でアクセルオフするとトランスミッションとエンジンを自動的に切り離し、惰性で走行することが可能である。

740i/740i Lの直6ツインパワーターボ・エンジンはツインスクロール・ターボチャージャー、高精度ダイレクトインジェクション、バルブトロニックを組み合わせ320ps/5800rpmの最高出力と、1300rpmから4500rpmまで一定して発揮される450Nmの最大トルクにより、力強い走りを実現。0-100km/h加速は従来モデルから0.2秒向上し5.7秒。

750i/750i L用の 450psを発生するV8ツインパワーターボ・エンジン

750i/750i Lはツイン・ターボ、高精度ダイレクトインジェクションに加え、新たにインテークバルブのリフト量を無段階に可変制御するバルブトロニックを採用した新開発4.4LのV型8気筒Bツインパワ・ターボ・エンジンを搭載する。このV8エンジンは、2個のターボをV型のシリンダーバンクの間に配置するレイアウトを採用し、極めてコンパクトなパッケージングになっている。
エンジンの最高出力、最大トルクは、従来モデルに対して約10%向上の450ps/5500rpm、650Nm/2000-4500rpmを発揮し、0-100km/h加速は4.8秒で従来モデルより0.4秒の向上している。

ActiveHybrid 7に搭載される320psの直6ツインパワーターボ・エンジン

7シリーズの新たなシンボルとして EfficientDynamicsの理念を高次元で具現化したActiveHybrid (アクティブハイブリッド)7、ロングホイールベースのActiveHybrid 7 Lには、新たに直列6気筒エンジンを組み合わせたハイブリッド・システムを搭載。エンジンは320psを発生する直6ツインパワーターボ・エンジンに、出力40kW(54ps)の電気モーターを組み合わせたハイブリッド・システムを新たに搭載し、システムのトータルは、最高出力260kW(354ps)、最大トルク500Nmという圧倒的なパフォーマンスを発揮する。

高性能リチウムイオン・バッテリーを搭載し、最長で4kmの距離を最高60km/hでゼロエミッションで走行することができる。燃費(JC08モード)は、プレミアム・ラグジュアリーセダンのセグメントNo.1となる14.2km/Lという圧倒的な低燃費を達成している。なおActiveHybrid 7のコースティング機能は、80km/h以上ではエンジンを停止させた状態で走行することもでき、燃費のさらなる改善に貢献する。さらに、2機種のActiveHybridモデルには、新たに右ハンドル仕様を設定し、幅広い顧客のニーズに応えるラインアップを実現。従来モデルに比べ魅力的な価格設定としている。

シャシーでの変更点は、アルミ製インテグラルアーム式リヤサスペンションに、新設計のボールジョイントやラバーマウントブッシュを採用。またダンパーの減衰力も見直し、振動を最小限に抑え、車内への走行ノイズを大幅に低減し、快適性を一段と高めている。さらにロングホイールベース・モデル、標準ホイールベース・モデルともにリヤにエア・サスペンションを標準装備している。

ドライバー支援システムは、前方車両への追突の危険がある場合に自動的に減速を行い、衝突を回避・被害の軽減を図る衝突回避・被害軽減ブレーキを、また、車間距離を維持しながら速度制御を行うことが可能なアクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付き)(いずれも740i/740iLを除く)など革新的なドライバー支援システムを標準装備している。

BMWジャパン公式サイト

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