【BMW】“Mモデル”の新たなフラッグシップとなる「BMW M6クーペ/カブリオレ」の受注を開始

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BMWジャパンは2012年4月10日、“Mモデル”の新たなフラッグシップとなる「BMW M6クーペ」と「BMW M6 カブリオレ」の詳細を発表。同日より全国の正規ディーラーにおいて受注を開始した。消費税を含む価格はクーペが1695.0万円、カブリオレ が1760.0万円。納車はカブリオレについては7 月から、クーペは10 月からを予定している。

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ハイ・パフォーマンス車両を手がけるBMW M 社が開発したニューM6 クーペ/カブリオレは、機能美を追求したエクスクルーシブなエクステリアデザインと、スポーティなコクピットと高級感を兼ね揃えたインテリアデザインを持つ。また最高出力560 馬力を発揮する高回転型4.4L のV型8 気筒M ツインパワーターボエンジンを搭載し、100km/h までクーペを4.2 秒で加速する圧倒的な動力性能を誇る。しかしながらエンジンのオートスタート&ストップ機能など時代が求める最新テクノロジーの採用により、先代モデルに比べ燃料消費率を30%以上 も向上させている。

ニューM6 クーペ/カブリオレのエクステリアには、多くのM 専用のデザインアイテムが盛り込まれている。ハイパフォーマンスなエンジン及びブレーキに大量の冷却用空気を供給する大型エアインテークを備えたフロントエプロンや、幅広いトレッドに対応した専用設計のフロントフェンダーなどは、まさに機能美と言える部分だ。またハイ&ロービーム、フロントのターンインジケーターなどにエネルギー消費の少ないLEDテクノロジーを採用。そしてリヤエンドには、パフォーマンスを象徴するデュアルのツインエキゾーストテールパイプや空力特性を最適化するディフューザーを備えたエプロンを装着。また M6 クーペにはカーボンファイバー製ルーフが採用され、これは軽量化と同時に低重心化も実現している。

次にインテリアでは、ホワイトの照明とレッド指針、専用ディスプレイを備えたM インスツルメントクラスターがドライバーの正面にスタンバイ。カーボンファイバー製のトリムもスポーティなコックピットを演出。さらに専用のM ビューモードを備えたフルカラーのBMW ヘッドアップディスプレイは、エンジン回転数や最適なシフト・タイミングなどの情報をフロントガラスに投影する。また高品質を誇る南ドイツ産の牛皮のみを使用し、サテンのような手触りで通気性にも優れたメリノレザーのインテリアと、高い快適性のM マルチファンクションシートが用意されている。

ニューM6 クーペ/カブリオレのメカニズム部分は、昨年登場したセダンのM5に基本的に準じている。エンジンは従来の5.0LのV型10気筒から、4.4 LのV型8気筒M ツインパワーターボエンジンに変更された。これはBMW が特許を保有するクロスバンク・エキゾーストマニホールドを備えたツインスクロール方式のツインターボにダイレクトインジェクション、バルブトロニックを組み合わせた高回転型の最新ユニットだ。このエンジンは最高出力412kW(560ps)を6000rpm で発揮し、7000rpm まで吹け上がるMモデルならではの高回転型特性を実現すると同時に、680Nm(69.3kgm)の最大トルクは1500〜5750rpm という広い回転域で発生させている。

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こうした高効率なエンジンに加え、新型のM6ではエンジンのオートスタート/ストップ機能、ブレーキエネルギー回生システムなどの最新テクノロジーを採用し、さらなる燃料消費量の低減を実現している。その結果、先代モデルに比べて最高出力10%、最大トルク30%の向上を実現すると同時に、燃料消費率は30%以上 もの削減を達成し、パワーと効率を高い次元で両立している。

ニューM6に搭載されるミッションは7 速の「M DCT Drivelogic」だ。これは2 組のトランスミッションユニットを組み合わせた構造のダブルクラッチトランスミッションにより、シフトチェンジの最中においてもトラクションを失うことなく途切れることのない加速を実現。同時にショックをほとんど感じさせない快適なシフトチェンジが可能だとしている。また6 種類のドライブロジックから、ドライビングのスタイルに合わせて好みのシフト特性が選択可能になっている。さらに発進と停止を頻繁に繰り返すような渋滞などで効果を発揮するロースピードアシスタンス機能を採用し、快適性も向上している。

駆動系ではもうひとつニュースがある。エンジンパワーを左右のリヤホイール間で自在に配分するアクティブM デファレンシャルの採用だ。これは車速/アクセル開度/ホイール回転速度/ヨーレートなど、ダイナミックスタビリティコントロール(DSC)から得られる情報から、介入が必要となる運転状況を前もって察知し、電子制御式多板クラッチにより左右のロッキングファクターを0〜100%まで自在に調整する。急コーナーや激しいハンドリングを行う場合でも卓越した走行安定性を確保し、コーナーの脱出時にダイナミックな加速が可能になった。

新型のM6ではストッピングパワーも進化している。標準装備されるドリルドディスクとアルミニウムベルを組み合わせた2ピース式の軽量のブレーキシステムは、フロントに対向6 ピストンのブレーキキャリパーを採用して圧倒的な制動力を実現。キャリパーにはダークブルーのメタリックペイントが施され、フロントにあしらわれたM ロゴとともに特別なモデルであることを主張している。さらにオプションのカーボンセラミックのシステムでは、標準装備のシステムに比べてさらに約20kg もの大幅な軽量化を実現し、より高い耐フェード性と耐摩擦性を誇っている。

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