BMW 1シリーズがフルモデルチェンジでF40型からF70型の4代目に

BMWジャパンは2024年10月30日、フルモデルチェンジし、4代目となるプレミアム・スモール・セグメントの「1シリーズ」を11月1日から発売すると発表した。なお、デリバリーは11月以降をが予定されている。

モデル概要

新型1シリーズの「F70型」は、ドイツで6月にワールドプレミアが行なわれ、前輪駆動用プラットフォーム(UKL2)を採用しており、従来のF40型を継続使用したハッチバック・モデルだ。

またこのニューモデルから、車名が従来の「120i」から「120」となるなど「i」が削除されている。これはEVシリーズの「i」との混同を避けるためだ。

新型1シリーズのボディサイズは、全長4370mm、全幅1800mm、全高1450mm、ホイールベース2670mmで、従来モデルより全長、全高はわずかにサイズアップしているが、ホイールベース、全幅には変更がない。

パッケージングでは、ラゲッジ容量は380L/1200Lで、従来どおりだが、48Vマイルドハイブリッド・モデルはバッテリーのスペースが必要なためラゲッジ容量は305Lとなっている。

パワートレイン

120のパワーユニットは、最高出力115kW(156ps)/5000rpm、最大トルク240Nm/1500-4400rpmを発生する1.5L・直列3気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載。トランスミッションは7速DCTを組み合わせている。

さらに、ガソリン・エンジン搭載モデルに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせることで、トータル最高出力125kW(170ps)、最大トルク280Nmとなっている。また、120 M Sportは、アダプティブMサスペンションを装備し、快適性と操縦安定性を大幅に向上させている。

トップモデルのM135 xDriveはBMW M社が開発し、スポーツ性能が高められたMパフォーマンス・モデルだ。エンジンは、最高出力221kW(300ps)/5750rpm、最大トルク400Nm/2000-4500rpmを発生する2.0L直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンを搭載。

トランスミッションは、左のパドル・シフトを1秒間引くことで、すべてのパワートレインとシャシー・システムを最もスポティな設定に切り替えられるMスポーツ・ブースト機能付き7速DCTと4輪駆動システムのxDriveを組み合わせている。

また、フロント・アクセルに組み込まれた機械式リミテッドスリップ・デフ、アダプティブMサスペンション、より上級モデルとなるM3、M4で採用されているM コンパウンド・ブレーキなどを組み合わせることで、ダイナミックな走りと共に、Mパフォーマンス・モデルに相応しいドライビングプレジャーを備えている。

デザインと装備

デザインは、フロントでは120、120 M Sportにはキドニーグリルに斬新な斜めのデザインを採用。さらに、BMWデザインの意匠の1つである環状のシグネチャーを2回繰り返すツイン・サーキュラーを進化させ、よりシャープでスポーティなデザインのアダプティブLEDヘッドライトを採用。

リヤは、ワイドで力強さを強調する水平方向のキャラクターライン、立体的で力強いイメージのLEDリヤ・コンビネーションライトを装備。リヤゲートに取り付けられているモデル・バッチは「1」の文字を大きくしている。

インテリアは、メーターパネルとコントロール・ディスプレイを一体化させ大型化。運転席側に傾けることで視認性を高め、タッチ操作による操作性を高めたBMWカーブド・ディスプレイを装備している。

さらに、シフトレバーを廃止し、センターアームレストに操作系を全て納めることで、モダンな印象を高めている。また、センターコンソールにQi対応の置くだけ充電も可能となっている。

リヤは、大人3名が座れる空間を確保するとともに、リヤシートバックは40:20:40分割可倒シートの採用により、ラゲッジスペースを有効活用することができる。

インフォテイメントは、BMWオペレーティング・システム9が搭載され、運転席側に機能アイコンを縦に並べた新設計されたホーム画面を備えている。クイックセレクト機能により、サブ・メニューに切り替えることなく機能に直接アクセスできるため、メニュー構造が大幅に改良され、操作しやすくしている。

最新のiDriveは、BMWカーブド・ディスプレイ、BMWインテリジェント・パーソナルアシスタントとも組み合わされ、タッチディスプレイと会話で操作できるように設計されている。また、好みのアプリをダウンロードすることが可能となり、スマートフォン同様に、BMWカーブド・ディスプレイ上で、操作することもできる。

インテリジェント・パーソナル・アシスタントも搭載され、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となる。今までの音声入力より自然な会話に近い言葉で、ドライバーの指示や質問を理解し、適切な機能やサービスを起動可能にする他、使用頻度に応じてドライバーの好みを学習する機能も備えている。

さらにコネクテッドサービス、Amazonが提供するクラウドベースの音声サービス「Alexa」も利用できる。Alexaは、Amazon Echoシリーズなどのデバイスに搭載されており、Alexaに話しかけるだけで天気予報やニュースの確認、音楽ストリーミングの再生、Amazon.co.jpでのショッピング、対応するスマートホームデバイスの操作などが可能になる。

運転支援システムは、最新の運転支援機能もフル装備し、さらにハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能を120および120 M Sportにオプション設定、M135 xDriveには標準で搭載。高速道路に渋滞時にはハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能を作動させることができる。

価格

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