2015年5月14日、BMWジャパンは、エクステリア、インテリアのデザインを一新するとともに、標準装備を大幅に充実させた2015年型1シリーズを発表し、5月23日から発売する。
Cセグメントの5ドアモデル、1シリーズは2004年に初代が発売され、2代目となるF20型の現行モデルは2011年に発売されている。したがって今回は4年振りの大幅な改良モデルとなる。
今回登場した新型1シリーズは、最新の3シリーズなどと共通の新世代のBMWデザインを全面的に採用。デザインテーマは精密さと詩情感の両立だという。これまで1シリーズは他のシリーズとは異なる独自路線であったが。今回のデザイン変更で3シリーズと共通したテイストを濃くしている。リヤデザインもL字型LEDテールライトを新採用している。
1シリーズは、Cセグメント唯一のFR駆動、8速ATを搭載。ラインアップは、1.6L直噴ターボを搭載する118i、よりハイパワーの1.6L直噴ターボを搭載する120i、直列6気筒の3.0L直噴ターボエンジンを搭載するM135iの3機種に変更はないが、120iと135iは両方とも6psパワーがアップしている。
エンジン・オート・スタート/ストップ機能、燃費の良い走りをサポートするコースト機能付きECO PROモードなども採用し、118iはJC08 モード燃費16.6km/L、120iは従来モデルから0.2km/L向上の16.8km/Lとし、「平成27年度燃費基準+10%」、「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」を達成。エコカー減税対象モデルとなっている。
今回の改良ではデザイン変更以外では装備の重視がメインで、ベースグレード以外はこれまでも標準装備の「iDrive ナビゲーション・システム」+高解像度「8.8インチ・コントロール・ディスプレイ」に加えて、歩行者検知機能付きの衝突回避・被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報、LED ヘッドライト、ITSスポット(DSRC)対応機能付きのETC車載機システム、常時無線通信を行なうBMWコネクテッドドライブ・スタンダードなどを標準装備化した。Cセグメントの中で傑出した標準装備内容となっている。
なおエントリーグレードの118iスタンダードのみはこれらの標準装備レス仕様とし、価格は298万円と300万円を切る価格設定としている。118i、120iのデザイン仕様は、スタイル、スポーツ、Mスポーツの3種類から選択できる。