【ベントレー】 最高峰モデル「ミュルザンヌ」の新ラインアップを世界初公開  ジュネーブモーターショー2016

左からミュルザンヌ・エクステンデッド・ホイールベース、ミュルザンヌ・スピード、ミュルザンヌ
左からミュルザンヌ・エクステンデッド・ホイールベース、ミュルザンヌ・スピード、ミュルザンヌ

ベントレーモーターズは英国現地時間の2016年2月26日、2016年ジュネーブモーターショーへの出展内容を発表した。その3日前にお披露目したばかりの最高峰モデル「ミュルザンヌ」の新たなラインアップを世界初公開するのをはじめ、パワーアップした高性能セダン「フライング・スパーV8 S」、欧州での納車を間近に控えた世界初の超高級SUV「ベンテイガ」を出展。さらにBentleyブティックに同社初となる「モータースポーツ・コレクション」を追加して展示する。

160302BENTLEY_GENEVA_02

新型ミュルザンヌの最大のトピックは、ホイールベースを延長した「ミュルザンヌ・エクステンデッド・ホイールベース(以下ミュルザンヌEWB)」の導入だろう。これにより「ミュルザンヌ」と「ミュルザンヌ・スピード」を含めて、初めて3種類のモデルがラインアップとして揃ったことになる。ミュルザンヌEWBは250mmの拡大スペースをリヤシートの足元に充当。航空機のファーストクラスのようなレッグレストを設けて、世界一リラックスできる室内環境を作り上げたと自負している。

新型ミュルザンヌはフロントエンド(Aピラーより前方)については全面的にデザインが刷新された。フェンダーやボンネット、ラジエターシェルに加えて前後のバンパーも変更している。ステンレス製大型グリルは従来より80mmワイドになって存在感を強調。新デザインのLEDヘッドライトは最先端のアダプティブ式で、ハイビームアシスト機能も備える。走行状況に応じて照射範囲を自動制御し、夜間の視認性を高めている。一方でリヤビューではテールランプが「B」をかたどった新デザインとなっている。
Uploaded by graham_stacey160302BENTLEY_GENEVA_04
室内もハンドクラフトされた世界最高級のウッドパネルやレザー、メタルの装飾はもちろんのこと、新型ではシートやドアトリム、アームレストのデザインも変更され、個性的なガラス製スイッチ類を採用。レザー(本革部分の)カラーに24色を揃えているのもニュースだ。またクラストップのナビゲージョン・テクノロジーを誇るインフォテイメントシステムは新型ミュルザンヌのために開発され、メインディスプレイの8インチタッチスクリーンは車載メディア用ストレージとなる60GBのハードドライブに接続している。

パワーユニットは6.8LのV8エンジンを搭載。最高出力512ps(377kW)、最大トルク1020Nmを発揮し、ZF製8速トランスミッションとの組み合わせとなる。これにより新型ミュルザンヌは静止状態から100km/hまでわずか5.3秒で駆け抜け、最高速度は296km/hを達成。また気筒休止システムやカム位相可変システムといったテクノロジーも盛り込まれ、燃費の向上(複合サイクルで100km走行あたり14.6L)とCO2排出量の低減(342g/km)を実現している。なおミュルザンヌ・スピードのエンジンは537ps(395kW)と1100Nmを発生し、0-100km/h加速は4.9秒で、最高速度は305km/hとなっている。

シャシーまわりも全面的に刷新され、エンジンマウントとサスペンションブッシュも見直されている。タイヤにも最新の騒音吸収技術を採用し、ベントレーの代名詞ともいえる静粛性をさらに追求。またドライブ・ダイナミクス・コントロールはサスペンションとステアリングの設定を選択できるシステムで、ベントレー/スポーツ/コンフォートという3つの標準モードのほかに、好みの設定ができるカスタムというモードも用意されている。さらにエアサスペンションシステムは連続可変式ダンピングコントロールを備えており、低速では洗練された快適な乗り心地を提供し、高速では車高を自動的に下げてリフトを抑えて、空力的な安定性を向上させる。

なお、新型ミュルザンヌの欧州における発売は2016年の夏を予定。日本への導入(ミュルザンヌEWBを除く)は2016年の秋以降となる見込みで、価格は現時点では未定とのことだ。

AutoProve 有料メルマガ2/5(金)配信開始決定!

ベントレー・アーカイブ

ベントレー公式サイト

ページのトップに戻る