ベントレー コンチネンタルGTスピードが最高速度331km/hで記録更新

BENTLEY_MAX331km_1ベントレーモーターズはオーストラリア現地時間の2015年11月4日に、2016年式ベントレー・コンチネンタルGTスピードが、スチュアートハイウェイにて最高速度331km/hを達成したと発表した。ここは現在、世界に3カ所しかない速度無制限道路のひとつで、当日はオーストラリア出身のレジェンドドライバーであるJohn Bowe氏がステアリングを握った。

6.0LツインターボW12型エンジンを搭載し、635psと820Nmのパワー&トルクを発揮するGTスピードが最高速度に達するまでの時間は76秒、トータルの走行距離は9.4kmだった。このときの秒速は92mで、サッカーのピッチの長さに匹敵する距離を1秒で駆け抜けたことになる。

John Bowe氏は次のように語った。「このクルマはレース用に改造されたものではありません。工場からラインオフしたラグジュアリーなグランドツアラーです。走り出して1分少々で331km/hに達したのは本当に驚きです。320km/hの壁を越えてもGTスピードは加速し続けるのです」。

スチュアートハイウェイは北部のダーウィンから南部のポートオーガスタまでを結ぶ幹線道路で、全長は2834km。これはロンドンからイスタンブール、またはニューヨークからデンバーまでとほぼ同じ距離となる。一時は全線で速度制限が設けられたが、2013年10月に地元政府はアリススプリングスからバロークリークまでの200kmの区間で速度制限を試験的に撤廃し、以前のように速度無制限とすると発表した。

最高速度到達時にGTスピードのエンジンとラジエターを循環した冷却水量は毎分216Lで、ラジエターに供給された空気量は毎秒4700L超。空気抵抗をはねのけるのに80%のエンジン出力を使用した。
BENTLEY_MAX331km_4John Bowe氏はオーストラリアのツーリングカー選手権で6回もチャンピオンとなった実績を誇り、バサースト1000kmも2度制した伝説的なドライバーだ。通称レッドセンターと呼ばれるオーストラリア中央部で実施された今回の最速記録挑戦に、最もふさわしい人材だった。さらに現在、Flying B Racingの一員としてGT3マシンのドライバーを務めているため、コンチネンタルを最も知り尽くしているひとりでもある。

BENTLEY_MAX331km_2ちなみに今回の最高速度記録への挑戦にあたってはノーザンテリトリー自治政府の協力のもと、スチュアートハイウェイの一部を完全に閉鎖。ヘリコプターで監視して安全を確保しながらの実施となった。走行前にはその都度、車両の安全点検を入念に行なったとのことだ。BENTLEY_MAX331km_3

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