ベントレーモータースは、ジュネーブモーターショー2017において、ラグジュアリーセグメントの電気自動車を提案するコンセプトカー、EXP 12 Speed 6eを発表。3月19日まで展示を行った。
EXP 12 Speed 6eは、ベントレーが確立しようとしているラグジュアリーセグメントの電気自動車を表現したコンセプトカーで、ベントレーに求められている技術、素材、洗練性といった要素を満たしたものとなっている。
ベントレーは今後、電気自動車をラインアップに加えていく方針を打ち出しているため、このコンセプトカーによって富裕層の注目を集め、この取り組みに対するフィードバックを得ることも出展の目的となっている。
電気自動車とは言え、ベントレーでは、ラグジュアリーブランドに求められている品質、洗練性、高性能を犠牲にするようなことはない。だが、それだけでなく、非接触式急速充電や最新の車載式コンシェルジュサービスなど、新たな高性能技術を搭載し、日常の扱いやすさも考慮している。
非接触式急速充電でユーザーの利便性を追求しつつ、長距離ドライブのニーズを満たす航続距離の確保も目指すことが、ベントレーが掲げるビジョンだ。
例えば、ベントレーの電気自動車なら、1回の充電でロンドンからパリまで、またはミラノからモナコまで走行可能となり、車両に組み込まれた最新技術によって、運転席でも助手席でも快適なドライブを楽しめるようになっている。
非接触式急速充電が利用できない場合は、リヤナンバープレートの裏に隠れている充電ポートを自宅などのAC電源に接続すれば充電が可能。
ベントレーはこのコンセプトカーが、将来的にラグジュアリーカーを購入しようとする層、つまり、ミレニアル世代やC世代、経済成長の恩恵を受けた新富裕層といった人々の意見を聞くきっかけとなり、ひいては未来のラグジュアリー電気自動車に何が求められているのかを理解することにつながると考えている。
また、今後数年の間に全ラインアップにPHEVモデルを導入することも、ラグジュアリーブランドベントレーが掲げる電気自動車戦略のひとつだ。まずは2018年にベンテイガでの初導入が予定されている。